はらわたの懺悔室
処女膜カーテン
イカれた羊水と腐った初潮
また胃のなかで合おう
ありふれた精子
脳髄の密会
ねじ切る毒口
ちいさな肺を覗いてみた
初めての少女は埃臭いおれの部屋で、二人目の少女はきれいに片付けられた彼女の部屋で、三人目の少女はある日見たゆめのなかで
そうか、おれはただ彼女の中身がすきだったのだ
拘束を示す
目尻をがぶり
罰ゲームにさようなら
踝を捕まえる夢があった
いつしか水平線の向こう側に溶けていったそれはいつまでも、澄んだ空気を犯し続けるのさ
(どうすればしあわせになれたのだろうね)
今わの綴じ目に帯びる
目合には程遠く
監禁ライナー
贖う手引き
致死量告白
ごらんなさい、おまえの愛し子はただの盲目に成り果てて
ジーザス、ジーザス!
腓骨の中に救いを見付けた模様
おまえにとっては糞みたいなお話だったろうね
はじめましてゲルトーマ
あの陰裂を食むだけ
砂礫のような恋があり
茜のような愛があった
鈍痛のあまみを噛み締める
肉叢のにおいを磨り潰す
それは劇的には程遠く、
されど唾液と交わり海がうまれる
他殺志願者の弁明
ある日眼球に刺さった肉欲を掲げ
透かし眺めいつくしむ
残ったものを箱に詰めればさよなら出来るとでも思っているのですね
残念なことです、あわれでけれどとてもいとおしいひとよ
答えはぜぇんぶ土の下