@



** 全話共通設定 2年バスケ部マネージャー
(3年) 赤木 三井 藤真 花形 魚住 牧 南 岸本 諸星 深津 河田
(2年) 宮城 仙道 越野 福田 神 沢北
(1年) 流川 桜木 清田 彦一






『すみませ〜ん、南さんいます?』
「南はいません」
『藤真さん嘘つかないでください』

3年生の教室にわざわざ来てあげたってのに藤真さんは真顔でそう言ってくるから腹が立つ。私は先生から南さんに渡すよう言われて預かってきたのに...!

『じゃあ南さんの机どこですか?』
「おぉなまえやんか、南に用か?アイツ今トイレで大便...痛ッ」
「嘘つくな岸本!なんや俺に用か?」

スッと後ろから現れた南さんは岸本さんにドカッと蹴りを入れた後ズイッと一歩近付いてきた。いつも思うけどこの人距離感近いんだよなぁ...いつも薬品の匂いがする。

『これ先生から、記入漏れあったみたいですよ』
「あぁなんや用事ってこれかいな」
『...何の用だったら満足なんですか?』
「俺に会いに来た、とかやな」
「何言うてるん自分恥ずいヤツー!」
「うるさいねん岸本ちょんまげェェ!」
「誰がちょんまげやドアホ!」

あぁ、うるさい。本当にこの教室はうるさい。なんで関西出身の2人を仲良く同じクラスにしたかな?さ、用は済んだのでさっさと戻りましょーと。

「なんやもう帰るんか」
『もう用事は済みました、部活の時持ってきてくださいね』
「へーい」

ヒラヒラ南さんに手を振られこちらもヒラヒラと振り返す。廊下を通れば隣のクラスの花形さんは休み時間なのに机に座り参考書のような分厚い本に目を通していた。さっすが真面目...!こっちのクラスは赤木さんもいるしうるさいのは...あ、ピョン吉がいる。

「なんだピョン、今俺のことバカにしたピョン」
『ゲッ鋭い...!』
「ちょっとは否定しろピョン」
『痛ッ...深津さん女子叩くなんて最低です!』
「なぁにしてんだ深津!女子を叩くなんて...なんだなまえか」
『なんですかそれ!河田さんも同罪だ!』

全くこの2人はいつも私を女として扱わないんだから全く...バスケだけしてればいいんだ。君たちにはバスケがピッタリだ!ヘッ!

「また俺をバカにしたピョン」
『痛ッ?!鋭さに磨きがかかってる...』
「いちいちうるさいピョン」

ピョン吉にベシベシ叩かれて3年生の教室を後にした。まったくあのピョン吉め。後でキャプテンの牧さんにチクってやる。あ、でも牧さん優しいんだよなぁ、バスケ以外はいまいち頼りなくて...うーむ?

「何ボーッと歩いてんのぶつかるよ」
『ふぉっ?!あ、宗ちゃん、ありがとう...』

もう!ピョン吉のせいで柱にぶつかりそうになったじゃんか!いや違う牧さんのせいか?あ、じゃなくて、宗ちゃん相変わらず冷たいけど助けてくれてありがとう!ほんと冷たいけど!冷たくて氷点下だけど!!

「どうせ変なこと考えてたんでしょ」
『あ、アハハ』
「もっと上品に笑ってくれる?」
『...オホホホ』
「ダメだこりゃ」

なっ?!ほんと冷たッ...隣のクラスでよかった〜ってこれほど思ったことないよ。宗ちゃん、もっと優しくしてくださいな...

「ねぇなまえちゃん英語の教科書貸してよ〜」
『仙道くんまた忘れたってか持ってくる気ないな?!』
「バレたかハハハ、いや喋る口実を作ってるだけだ」
『なにそれ私でよければいつでも喋るから教科書持ってきなさい』
「ハーイ、じゃあ今日は貸してくれる?」
『もう、あ、ほら越野くんにバレる前に持ってきな』
「ありがとう、さすがなまえちゃん!」

宗ちゃんにはすでにバレてため息つかれてるけどね!まぁ仙道くんならそんなこと気にしないよね!私は気にするけど!宗ちゃん冷たいなぁ〜...なぜか仙道くんのお世話係みたいになってる越野くんは仙道くんに厳しいからね、気をつけないとまた怒られちゃう...って仙道くんそれ私の手だよ。教科書こっち。強く握らないで。

『これね、教科書。それ私の手』
「あぁ間違えた、ハハ、サンキュ」
『すぐ返してね〜』
「あぁ、わかった」

一時間後帰ってきた教科書にはちょこっと落書きしてあってなぜか相合傘に”なまえちゃん”と”オレ”と書かれていたのである。












これこそが私の日常でございます!

(ダァァァー!遅刻だぁ!ピョン吉に怒られるッ)
(遅いピョン、マネージャー失格だピョン)
(ダァァァ!!なぜ入り口に立ってるの...!)





prev / back / next
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -