連鎖する運命 | ナノ
01 新たな出会い
新たな出会い
「……ルカ」
「ユキ」
「びっくりしたわ。隣にいないから…あ、アヤカは?アヤカはどこ?」
「今飲み物を取りに行ってる。もうすぐ戻って――」
『ただいま――って起きてたの?ユキ』
「アヤカ…」
『ふふ、寝ぐせついてる』
「え、嘘…やだ、本当だわ」
『深く眠ってたからね。ほら、直してあげる』
「……いったいいつ起きてたの?ルカもあなたも、起きたなら起こしてくれればいいのに…」
『だって気持ちよさそうに寝てるんだもの。起こすの可哀相だーってルカが』
「、アヤカ!」
『何よ、本当のことでしょ?照れなくてもいいのにー…はい、もういいわよユキ』
「ありがとう、アヤカ」
『どういたしまして』
「…アイツらに呼ばれていただろう。早く行ったらどうだ」
『ヤキモチはかわいくないわよ?ユキのならともかく、悪魔のヤキモチなんて』
「アヤカ!」
『はいはい、そんな怖い顔しなくてももう行くわよ…お邪魔虫は退散しまーす。じゃあ、また後でねユキ』
「……」
『何よ、頬にキスするぐらい大目に見なさいよ。だって私達、親友だもの!ねぇ、ユキ?』
「、えぇ…大事な、親友よね私達」
――そう、"私"にとってルカとアヤカは、とても大事な…欠かすことのできない存在だった
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