その他短編集 | ナノ




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つーか、ワケわかんねぇっつーの















今までアイツは何一つ口出ししてこなかった

他の女の子と喋るだなんてしょっちゅうだったし、デートみてぇなこともした

やっぱレンアイって楽しいじゃん?

……田宮仁香にフラれたのはちょい痛かったけどな

だけどアイツは俺が何やっても黙認

幼馴染みから"恋人"へと関係を変えてもそれは変わらなかった















「アオイ」


『なに?』


俺が呼べば素直に振り返る


「帰るぞ」


『うん』


俺が言えば素直に帰る準備をする

キスとかも全部俺からでアオイはいつも受け身

たぶん、世の中の大人どもはアオイこそが理想の女だと誉めるのだろう

男をたて、自分は一歩後ろに立つことができる女だと

そんなのクソくらえっつーの

だからアオイを困らせてみようと色々バカなことしたって…アオイは笑って全てを許した

…それが、気にくわねぇ

なんで怒んねーんだよ

ワケわかんねぇ


「…なぁアオイ」


だから、俺は賭けにでることにした


「もう疲れたで別れようぜ」


何でもないことのようにアオイに別れをつきつけてみた



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