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『くーちーき』
「な、…月城、四席殿!?」
予想外だったのか、ルキアが驚いた表情で振り向いた
「何故あなたがここに…!」
『ちょっと気になったから様子見に来た』
「ちょっとって…入口に人がいたはずでは…」
『ちょーっと優しくお願いしたら通してくれたぞ』
妖しく笑った亜柚を見て触れないほうがいいこともあるのだと悟りルキアは口を閉ざした
「…あの、月城殿…その現世でのことは…」
周りに誰もいないことを確認し、ルキアは遠慮がちに口を開ける
『…安心しな。別に何にも言ってねェ。奴のこともな』
「そう、ですか…」
少しだけ安堵した表情を浮かべたルキアに亜柚も笑みを浮かべようとしたが…急に真剣な表情になる
「アイツ…一護は、」
『しっ。誰か来る』
ルキアが口を閉ざしたのとパタパタと誰かが来る足音が聞こえてきたのはほぼ一緒だった
「まてー!まってくれよォ!わかってんのか!?キミらが逃げると僕が怒られるんだぞ!?」
ひらひらと舞う地獄蝶とともに、1人のまだ若い死神が蝶を追いかけるようにやってきた…手に網をもって
「ほーらおいで!こっちにはカワイイ女のコもいるよー。
コンニチハ!あたしジェシファー!うお座のA型、カップはEよV」
『何やってんだ?あんた…』
「うわぁっ!!」
その一連の流れを呆れたように見ていた亜柚が耐えきれずに声をかけると、少年は驚いたように飛び上がった
「だ、だ、だ、誰ですかあなたは!!なんでここにいるんですか!!」
『優しいおねーさんに入れてもらった、十番隊の月城蒼太でーす』
あ、おねーさんの名前は秘密だからな?
そう言ってウィンクすると少年に呆れたような目をされた
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