06
とりあえず現場に向かわなければ何も始まらないため瞬歩でまた移動する
瞬歩の使いすぎのせいで息が切れてくるが根性でまた瞬歩を使う
目的地に近づくにつれて、他にも霊圧があることに気づき内心首を傾げる(現実で首を傾げる余裕はない)
死神らしき霊圧は、2つ
普通に考えれば浦原喜助と朽木ルキアなのだが、それにしては霊圧が高い
他にも5人程の霊圧もある
おかしなことばかりで頭が痛くなるが、取り敢えず急ごうとスピードを上げた
シュンッ
『…や、ば……しにそ…っ…』
結果、早く着くことはできたがかなりの体力を使ってしまった
取り敢えず状況判断よりも何よりも先に息を整えることを最優先させる
早く来た意味がないような気もしたが…むなしくなるので敢えて気にしないことにした
「…君は馬鹿か!?」
「うるせぇ!これしかねーんだからしょうがねぇだろ!!」
やっと息が整ってきたところで聞こえてきた声のほうに視線を向ける
片方は白い(少し変な)服を着た、眼鏡の男
もう片方はオレンジ色の髪をした、死覇装を着た見慣れない死神だ
その近くには義骸に入っているルキアと─…自信はないが浦原喜助らしき人物もいる
『なんでルキア義骸に入ったままなんだ…?』
それに、あんなに大きな霊圧を放っているオレンジ色の死神も見覚えがない
その死神と眼鏡の男は何やら言い争いをしてたと思うと……死神のほうが、大虚を斬った
『!!』
斬られた大虚が空間の"向こう側"に戻っていくのをただ呆然と眺める
なんという奴だ、この死神は
たった一太刀で大虚を退けるなんて…強い
間違いなく席官…それもかなり上位のはずなのに、あのオレンジ色には見覚えは全くない
オレンジ色の留まりきれていない霊圧を眼鏡のほうが逃がしているのを見ながら、皆の前に姿を現した
゚
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