034



ルフィは地面にうなだれる。


「もっと強くなりたい…もっともっともっともっともっともっと…強くなって…」


エースと私は黙って聞く。


「エースとクミは死なないでくれよ」
「覚えておけ、おれは死なねェ」


エースはルフィの頭をこずく。



「貴族の男は18で本当の貴族と呼ばれる。だからおれは17歳で国を出る。
いつか必ず海へ出て、思いのままに生きよう!!誰よりも自由に!!
それはきっと色んな奴等を敵に回すことだ。ジジイも敵になる!!命がけだ!!
出港は17歳!!おれ達は海賊王になるんだ!!」


エースは力強くそう言った。海賊にはなりたい。
なりたい…けど…。2人がこちらを向く。


「ご…めん…、私は海賊にはならない」
「は?なに言ってんだ?」
「私…海軍に入る」
「っ!?サボを殺した奴は、そっちの人間なんだぞ!?意味わかってんのか!?」


エースはキレてる。


「なおさら海軍に入るしかない!!
私が海軍の一番上に立って、そんな奴等…そんな奴等を逮捕するの!!!」
「クミ…」
「私も死なない!!!そして捕まえる!!!!………………あ、ごめんお腹空いた」




これが私の夢の始まりだった。



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