裸を見せ合った中なのだから、一緒にお風呂に入るのも苦ではない。汗をかいた身体を二人で流し合っていた。

身体を重ねたからと言ってルフィの変態度は小さくはならなかった。むしろ大きくなる一方な気がする。ルフィが好きだから別に触られるのは問題ないが、肝心な台詞を聞かない事には簡単に触らせる訳にはいかない。

「ルフィ、ちゃんと言葉にして。」

湯船にお互い向かい合わせに座りながら、目を合わせる。白い湯気が充満しているせいか、少し見えにくい。

ルフィは少し不満そうな顔をした。そんなに言葉にするのが嫌なのか、様子を伺っていると口を開いた。

「毎日言ってたじゃねェか。」
「もう一回、改めて。」
「………わかった。」

不満なのは毎日言っていたのにまだ言わないといけないのか、という事だった。でも私は譲るわけにはいかない。なんとしてももう一度言葉にしてもらわないと、返事が出来ない。

手をギュッと握られ、ぐっと顔を寄せてきたルフィはニッと笑った。

「好きだ。体も心も何もかも。」

8割体と思うけどもう言わないでおく。顔が少しだけ熱くなった気がしたが私もルフィの手を握り返し、微笑んだ。

「私も、好きだよ。」

意外と照れるもので一気に顔が熱くなった。その顔を気づかれないように抱き付いて肩に顔を埋める。

「一気に大胆になるな」

抱きしめ返してきたルフィはゆっくりと手を下に持っていき、お尻を撫で始めた。変態なのは変わらないけど、もうそれも愛おしく感じてくる。

「私が触りたい。」
「えー……」
「いいじゃない。私も変態になる」
「誰が変態だ!」
「ルフィに決まってるでしょ。」

と言いながらベタベタベタベタお互いを触る私達は世間でいうバカップルなんだろう。

風呂から上がっても服を着せあい、女部屋で髪の毛を乾かし合った。乾かし終わった頃にナミが部屋に入ってきて、私達を見ると呆れた顔をした。

「やっとくっ付いたのね。」
「「やっと?」」
「お互いずっと好きなくせに中々くっ付かないから心配してたのよ。」

勘の鋭いナミには私の気持ちもバレていたということか。苦笑いを返すしかなく、そんな私をナミは笑った。

「なんで笑うの?」
「イチャつくのはほどほどにね」

何かを言い返す暇もなくナミは早々に去っていった。イチャつくなと言っていたが、相手はルフィだ。無理に決まっている。

「なまえのベッドでいいか?」
「はい?」

ナミが買ってくれたちょっと高いフカフカのベッドに寝転び、手招きするルフィはやる気満々と言った様子だ。

「付き合ったからって毎日セックスするなんて考えないでよ?」
「え………?」
「考えてたのね……」

ガーンと音が聞こえるかのように、悲しそうな顔をして枕に顔を突っ伏してしまったルフィはわかりやすい。これからはいつでも出来るんだから、我慢してくれてもいいのに。

「やっと1人でしなくてもいいと思ったのに……」
「そ、それを女の…しかも彼女の前で言うな!!男の事情は知らない!」

そりゃあ男の子が大変なのは知ってる。船の上という狭い空間でいかに欲求を満たすかという試練を毎日乗り越えているわけだ。しかも食欲と共に性欲も強いルフィは尚更大変だろう。そんなルフィに付き合っていたら私の身がもたない。

「2日に1回ならいいか?」
「3日に1回ならいいよ。」
「3日!?」
「それが守れなければ1日ずつ伸ばしていきます。」
「えーーーー!!!」

つぶらな瞳で私を見てきても無駄だ。その可愛さにルフィが変態だったことを忘れる時もあるが、今日は負けない。
通じないことがわかったからか、ルフィはベッドから降りイスに座っていた私の目の前に立って抱きついてきた。頭をガシッと掴まれ、胸板に顔を埋める。

「くるし……い…」
「どこまでならいいんだ?」
「……キスとハグまで。」

わかったと返事が聞こえる事はなく、ルフィがしたい分だけキスをされそして抱きしめ合った。ここまでいったら我慢できなくなるのでは…と思ったが意外と大丈夫らしい。この後ルフィが1人ですることも知らずに私はしたいだけルフィとキスを交わした。

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