東の海フーシャ村出身、F型17歳148cmの乙女座、可愛いものが大好きでクマのぬいぐるみは離せない。そんな私は、ルフィと一緒に海賊になって旅をしている。

グランドラインに入って、仲間も増えて、その途中でナミちゃんが病気かかったからお医者さんを探して冬島に上陸した。

ルフィとサンジくんと病気のナミちゃんと私で山の頂上にいるというお医者さんのもとへ向かう。山を登り切ると、疲れ切って気を失ってしまった。




01:嘘か本当か、
   ただの気遣いか本音か



目を開けたら、そこには可愛いたぬきさんとおばあさんがいた。

「目!覚めたか!!」
「………たぬきさんが…喋った……?」
「おれはたぬきじゃねェ!トナカイだ!!」

素直に謝って、可愛いねっていうと照れたように怒った。すごく可愛い。

「あ……ルフィたちは………」

見回してもベッドはひとつ。私のだけ。

「お前、あいつらの仲間かい?」

小さく頷く私をみて、照れていたトナカイくんもおばあさんも真剣な表情になる。

「……フミっていいます。」
「ドクトリーヌでもくれはでも好きに呼びな。こいつはトニートニー・チョッパー。今はこんな自己紹介どうでもいい。」

………なにかイヤな予感がして、くまちゃんをぎゅーっと抱きしめた。

「フミ、お前……余命はあと1年だ。」
「よ、余命……?ど、どういう……」
「お前は、悪性心胃感骨粗生症、略して悪感症という病気だ。」

悪感症……聞いたことがない病気に首を傾げる。急に余命1年なんて言われても……私の頭はパニックだった。

「チョッパー、症状を言ってみな。」 
「まず腹痛や頭痛がおきて、心臓が痛み、そして少しずつ骨がボロボロになっていく……」
「そうだ。」
「私……死ぬの………?」

いつかは死ぬと思ってた。でも、それが1年後だなんて……。想像すらしてなかった。

「痛みのショックで半年で死ぬやつもいる。」
「痛み………。」
「悪感症は症状がでるのが遅い。もう今の状態じゃあ痛みを抑えることしかできない。」
「………死にたく……ない…」

いつも泣き虫な私なのに、どうしてか今は出てこない。怖くて怖くて身体が震えていた。

「船医は?」
「……いないよ。……お願いします、助けてください!!!」

くれはさんは、小さく首を横に振る。私はもう、助からない。

「チョッパー、行ってやれ。」
「ドクトリーヌ……」
「こいつは、化け物なんて思わないだろうさ。」

化け物……?この山に化け物がでるんだろうか。

「フミ……おれのこと化け物だと思うか?」
「化け物?……チョッパーくんは不思議だけど、トナカイでしょ?」
「フミ………おれ、お前を助けたい!!」
「チョッパーくん…ありがとう!!!」

チョッパーくんを優しく抱きしめる。暖かくてフワフワで……いつもなら嬉しいのに、全然嬉しくなかった。

だって私、死ぬんだもん。






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※悪感症という病気、症状などは存在しません。私が都合良く考えたものです。


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