私の目の前にある、9つのプレゼント。これは、大切な仲間からもらったもの。


13:この幸せに嘘は隠れていない


ブルックさんからは真っ白な靴。
フランキーさんからはネックレス。
ロビンちゃんからはブーケ。
チョッパーくんからはベール。
サンジくんからは真っ白な手袋。
ウソップくんからはティアラ。
ナミちゃんからは真っ白なドレス。
ゾロさんからは真っ白なイヤリング。

そしてルフィからは愛の言葉と、銀色の指輪。


「フミ、おれと結婚してくれ。」


真っ白なタキシード姿のルフィが真っ直ぐと私をみて言うから。私は大きく頷いた。結婚なんて想像もしてなかった。

正装したみんなは、甲板の上のレッドカーペットを歩く私とルフィを優しい顔で見つめる。階段をあがり、サニーの船首の近くにはサンジがいた。

「ルフィ、フミちゃんをなにがあっても愛することを誓うか?」
「おう。誓う!」

ああ、どうしよう。涙が止まらない。大好きな人と結婚するってこんなに幸せなことなんだ。

「 フミちゃん、ルフィをなにがあっても愛することを誓いますか?」
「ちかい、ます。」

涙で視界がぼやけていて、でも目の前のサンジくんがほほえんでくれていることだけはわかった。

「ルフィ、指輪!」
「そうだ!」

ルフィの左手の薬指にはもう指輪がつけてあって、キラキラと輝いていた。私は左手をルフィの目の前にあげ、薬指に指輪が通された。

「私も………指輪ぁ」

泣きながら私はルフィの左手を握った。私もルフィに指輪をはめたい。ルフィはニコリと笑って指輪を外して私に渡してくれる。

「ルフィ、大好き。」
「ッ!!!」

上を見上げて、ルフィをみてから指輪をはめた。ルフィは照れくさそうに笑ってる。

「サンジ〜〜………もうキスしていいか…!?」

ルフィはうずうずしてサンジをみていた。誓いのキス。私はルフィの奥さんになるんだ。

「待てねェのかお前は………誓いのキスを。」

ルフィと向かい合い、ベールをとられる。ルフィってこんなにキラキラしてたっけ、と考えてしまうほど輝いていた。

「フミ、綺麗だ。」
「……う、ふぅ………ル、フィ」
「泣くなよ、フミ。」

私の涙を優しく拭ったルフィの手は肩に置かれた。そして近づいてくるルフィの顔、私はそっと目を瞑った。瞬間、合わさった唇に、私の涙は止まることがなかった。

「泣かないって決めたのにぃ………」
「今日で最後だ。」
「ルフィ〜〜〜!好きぃ!」

ルフィに抱きついて、私はぽろぽろと泣いた。私、すごく、すごーく幸せだよ。ルフィはポンポンと私の頭をなでてくれた。

「フミー!綺麗よ!」
「お似合いだな!」
「おれぁ、感動した!!!」

みんなに囲まれて、私はまた幸せに包まれる。

「よし、宴にするか!」
「おいおい、いいのか?2人っきりにならなくて……」
「そうよ、ルフィ。今日くらい……」
「私!宴がいい!みんなとワイワイやるのが好き!」
「フミがこういうと思ったからな!」

ルフィの手が腰に添えられて、ぐっと引き寄せられた。ルフィにはなんでもお見通しなんだね。

「ウエディングケーキも用意してありますよ、ナミさん。」
「フミが言うなら、仕方ないわね!」
「よし、甲板でやるぞ!」

気がつけば私は浮いていた。ルフィにお姫様抱っこされていたから。私は嬉しくなって、ルフィの首に腕を絡めてキスしてやった。








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マナイタ様リク!
『メンバー消去結婚式』とのことでした!
結婚式ってすごく難しい。
リクありがとうございました。


20130805


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