「○○ー、キスしてくれ!」
「は、はぁ!?なに言ってんの!?」
「キスしてェんだ」
「絶対しない!」

目の前の○○は顔を真っ赤にさせて、顔をそらす。そうやって照れてるところも可愛いけど、素直じゃねェなら言ってやらない。

「なぁー、○○ー。」


おれの女は、サンジによると“ツンデレ”って言うらしい。冷たかったかと思ったら、急に優しくなる。そんなとこも可愛くて好きだけど、やっぱり甘えられたら嬉しい。

「しないって!!」
「おれのこと嫌いなのか?」
「べ、別に嫌いじゃない、けど…。」

ツンツンと維持はってる○○はすげェ可愛い。キスしたい、好きって顔してる。いつもならおれが折れて、無理矢理にでもキスするけど、今日は我慢だ。

「じゃあ一生しねェ。」

ちょっといじめるのも好きだ。そんなおれこそ、ツンデレだってサンジが言ってたっけ。おれは甘いと思うけどな。○○にだけは。

「し、してもいいよ!!別にしたいってわけじゃないんだから!!」
「したくねェならしねェ。」
「………っ、」

泣きそうな、悲しそうな顔をする○○を見てたら、おれがしたくなった。なんだこの可愛い生き物。今すぐにでも抱きしめて、噛み付いてやりてェ。

「わりィ、ちょっといじめた」

そう言っておれは○○に優しくキスをした。ホント可愛い。いつもツンツンしてるけど甘えられたとき、最高に愛おしく感じるんだ。

「も、もっとしてほしいなんて思ってないんだから!」

おれには“して”にしか聞こえねェ、○○の言葉。その言葉に、おれの中にある、なにかのスイッチがついた。

「もっとしてやるよ」

強く、けど優しくキスを落とす。

「んん、」
「たまには甘えてくれ。」
「な、なに言ってんのよ!!」
「甘えた○○も好きなんだ。」
「ルフィ…」
「ん?」

優しく優しく聞いた。顔をさっきよりも真っ赤に染める○○は、最高に可愛いと思う。もう○○なしでは生きていけねェ気がするほど。

「す…す…好きだよ」
「おれは大好きだ!!!」

そう言って抱きつくと○○は怒るけど、やっぱり嬉しそうだ。




ツンデレ彼女デレデレ彼氏
(ほんとうは甘えたいんだけど)
(そんなこと言えるはずなくて)
(いつも冷たい態度をとってしまう)
(それでも君は好きって言ってくれる)



修正 20131104






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