「○○の頬っぺた、ぷにぷにだな」
「ちょ…なんか恥ずかしいよ」

ルフィの特等席、サニー号の船首の上でルフィと向かい合う形で2人で座っていた。ルフィは私の頬をずっと触ってくる。毎日のお手入れはナミに買ってもらう少しお高い化粧水で行っているからこそ、なんとかキープできる弾力があるお肌。女の子は大変だと常々思う。

「ぷにぷにだ。」
「ルフィはゴムだから、お手入れなんてしてないんでしょ。」
「お手入れ?んなことしたことねェよ。」

本当に、羨ましい限りです。ルフィはまた私の頬を触る。撫でたりつまんだり、伸ばしたり、つついたり。

「いひゃい。」
「ほんっとに気持ちいいな。」

どんどん顔が熱くなってきて、自分の熱で酔いそうになる。

「○○の唇、ぷにぷにしてそうだな。」
「えっ!?」
「触っていいか?」

触るとはどういうことだろうか。キス、することなのか。恋人同士の私たちだけど、まだ手を繋ぐこともしたことない、友達みたいな関係だったはずなのに。
そんな疑問は、すぐに解決した。ルフィの手が私の唇に触れて、熱をもったから。キスされるんじゃないか、そんなこと考えていたから心臓が飛び出しそうなほどうるさい。

「ぷにぷにだ。」

真剣な表情のルフィは、私の唇を撫でる。あまりにも恥ずかしくて、目を合わせていられなくて、目を閉じる。するとルフィの手の動きが止まった。

「○○。」
「……………んっ!?」

名前を呼ばれて、目を開けるとそこにはルフィの目が合った。至近距離で、唇には柔らかい感触。すぐに状況を理解して、驚いて声をあげた。

「おれ、キス初めてだ。柔らけェな。それに、なんか甘い。」
「私も初めて。」
「なァ、○○もっかい」

チュッとリップ音を鳴らして何度もキスをしてくるルフィの頬は少し赤い。私はというと、熱くて頭がボーッとしていた。キスするだけで、こんなにルフィを見る目が変わるんだね。なんだか色っぽく見える。

「○○が、ほしい。」

その言葉でとうとう私の頭も限界を超えて、そのままルフィの胸に顔を埋めた。胸が苦しい。

「好きすぎて、どうにかなっちゃいそう。」

強引に顔を上げられ、パッチリと目が合う。ルフィの顔は真っ赤っ赤だ。

「おれ、もうダメだ。」

強引に唇を奪われ、誰も来ない場所へ移動したのは、数分後のこと。





ぷにぷに
(○○の唇は、赤くて)
(ぷにぷにで、うまそう。)








修正20131210






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