「この島では祭りがあるらしいわ」

暑い夏島に上陸した私達。ナミちゃん達が情報収集をしてきてくれた。

「行きた〜い!」

綿あめにリンゴ飴、イカ焼きにタコ焼き、からあげも。頭の中は食べ物で埋め尽くされていて、よだれが垂れそうになる。

「ルフィと○○はデートしてきたらいいわ。」
「っ!?ナミちゃん!」
「おう!ナミ、ありがとな!」

最近はサバイバルな島が多かったから、デートなんて久しぶりだ。だからか、自然と笑みが零れる。ルフィも嬉しそうに笑っていた。

「浴衣着なくちゃね?」
「うん!」
「ルフィも甚平くらい着なさいよね。」
「なんだそれ…?」

ナミちゃんはルフィに甚平の説明と着方を教えて、私は浴衣を着せてもらった。白地でピンクの花柄の浴衣。ロビンちゃんには頭をセットしてもらった。大きな団子に、ピンクの花をつけて、メイクもして、私じゃないみたい。

「ルフィ!」

胸元が開いている甚平姿のルフィがエロかっこよくて、思わず見惚れてしまった。

「○○…可愛いな、」
「っ!…あ、ありがとう…。ルフィもカッコいい」
「っ!…にしし、ありがとな、」

お互い赤い顔をして、手を握り合って、島に上陸した。












浴衣で歩きにくいのか、○○はチョコチョコと可愛い足取りで歩いている。今日の○○、すっげェ可愛い。

「ルフィ!わたあめ食べたいっ!」
「おう!」

チョッパーか!と思わずツッコんでしまいそうな可愛さ。おれ、最高に幸せだ。

「私、幸せ…。」
「おれも同じこと考えてた、」
「こんなに幸せでいいのかな…?」

そんなことを言う○○に口付けた。幸せでなにが悪いんだ、幸せでいることはいいことなんだぞ。それと同時に、大きな音ともに、大きな花火が真っ暗な空に上がった。

「わぁああ!きれェー!」

ベタかもしんねェけど、ホントに○○の方が綺麗だった。笑顔で花火を見つめている○○に無意識のまま、口付けていた。それくらい、綺麗だったんだ。











綿飴みたいな恋ごころ
(横から視線を感じて、見ると)
(ルフィに見つめられていた。)
(そのルフィの表情は、優しくて)
(強い眼差しだった。)






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