「ルフィって我儘だよね、」 「なんだよ、急に、」 ルフィのお気に入りの船首で、ルフィに後ろから抱きつかれながら海を眺めていた。 ふと、最近思っていたことを口にしてみた。 「だって、サンジの料理も手伝ってもいけないし…ゾロとトレーニングしてもいけないでしょ?」 「それは○○が笑顔で話してるから悪いんだろ?」 「でも…仲間だよ?」 後ろを振り返ると、ルフィは横を向いている。 たぶん…絶対に拗ねてる。 「でも…ルフィだけだから、」 髪でよく見えないけど、ルフィの顔真っ赤だ。 「っ…」 「なんで笑ってんだ?」 「可愛いなァって!」 「男に可愛いって言うな!」 「だって可愛いんだも〜ん!」 「ったく」 「拗ねてる〜!」 「拗ねてねェよ、」 「やっぱ可愛い〜!」 「また言ったな、後悔するぞ?」 ルフィは意地悪をする顔をする。 絶対この笑い方をしたら、なにかするんだ。 「○○、」 「ひゃっ!」 首に噛みつかれたかと思うと、小さな痛みがした。 「おれの印。」 「もう、見えるとこにしないでよ」 「○○が“可愛い”とか男に言うから悪いんだ」 「ごめんね?」 「にしし、これで許してやる!」 ルフィは私に深いキスをした。 そういうトコも好きなんだけど (我儘なルフィも大好きだから) (別にいいんだけど…) (少しいじめたくなるのは、) (ルフィが可愛いから) 戻る ×
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