「暑い〜!」

○○はうちわを扇ぎながら、サンジ特性の濃厚バニラアイスを食べている。季節は夏。夏島の海域に入り、気温が上昇している。

「○○〜…、部屋でこもってねェで遊ぼう。」

ルフィが元気よく、○○がいる部屋に入ってきた。頭にかぶっている麦わら帽子は、夏にぴったりだった。

「暑いよ…、」
「元気出せ!釣りしようぜ!」
「直射日光だし…暑い…」
「じゃあ鬼ごっこしよう!」
「汗かくしイヤぁ」

ルフィは○○の隣に座り込んだ。○○はルフィもうちわで煽いだ。

「じゃあおれも遊ばねェ。」

ルフィは口を尖がらせて、拗ねた。○○はそんなルフィをみて、罪悪感でいっぱいになった。恋人のルフィにとことん弱い○○はいつもここで折れるはずだが、暑さには勝てなかったらしい。

「ごめん…、でもウソップ達と遊んだら?」
「おれは○○と遊びてェんだ!!」
「暑くなること言わないで。」
「ホントのことだろ?」
「うん…でも照れるっ」

夏の暑さのせいか、それとも照れたからか、○○の顔は耳まで真っ赤になっていた。そんな○○をみて、ルフィは嬉しそうに笑った。

「そうか?」
「うん」

○○は小さく頷いた。バニラアイスはもう溶けてしまっている。

「それに…○○を独り占めしてェしな。」
「え?なにか言った?」
「ぃんや、なんでもねェ」

ルフィの頬は少しピンク色に染め、頭を掻いた。

「ルフィは私のどこを好きになったの?」

ふと疑問に思った○○はニッと笑いながら、ルフィに聞いた。ルフィは迷うことなく答えた。

「全部だ!」
「嬉しいけど…なんか無いの?」
「そんなの決めれねェよ…○○の目も髪も口も鼻も…優しいとこも…全部が好きなんだよな。」

○○の体温は一気に上がり、顔が真っ赤っ赤になった。うちわを激しく煽いでも、真っ赤な顔が戻ることはなかった。

「私もね…全部だけど…ルフィの笑顔も、たまに見せる真剣な顔も、海を見つめる横顔も…私に優しいとこも全部大好き!」

○○がそういえば、ルフィも顔を真っ赤にさせた。真っ赤な顔を2人は見合わせ、笑い合った。

「んー……あちぃな…」
「ホントに暑いね…」
「プールでも入るか?」
「ん、いいね。」

○○は立ち上がり、クローゼットを開ける。

「水着、新しいの買ったの。」
「前のも好きだったけどな。何色だ?」
「黒!」

ルフィは、嬉しそうに笑って。○○に近寄って、耳元へと口を近づける。

「すげェ、興奮する。」

その言葉に、○○は爆発寸前になって急いで部屋から出て行ったとか。









恋愛熱中症
(あなたの全てを愛してる)
(言いだしたら止まらないよ)



修正20131105






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