「…、」
「なんでそんな不機嫌なんだよ」

目の前にいる○○の口は尖がっていて、さっきからそっぽ向いてる。おれが話しかけても頷くか、首を横に振るだけだった。

「なんでって…、わかるでしょ?この状況」
「ん?」

この状況って…、おれにはすげェ嬉しいこの状況。わざとわからねェフリして首を傾げてみた。そんなおれを見て、○○はまた怒った。

「もう…、いや」
「いいじゃねェか、全部見えねェし」
「そういう問題じゃないの!!」

怒る○○の白い肌に触れると、想像以上にすべすべだった。つい、クラっときて、手を滑らせ、触る。

「ちょっ、まっ…」

○○は顔を真っ赤にさせて、おれの手を払いのけた。そんなとこも可愛くて、おれに背中を向ける○○の顔をこっちに向かせて、その柔らかい唇に口づけた。

「んっ…」

○○の甘い声が響いて、より一層おれを騒ぎ立てる。ああ、やべェな。

「はっ…、ん、」
「○○…」

少し開いた口に舌を入れ、○○の口の中を堪能する。すっげェ、甘い。昨日サンジが作った甘いケーキよりも甘い気がした。

「はっ…、はぁはぁ…」

苦しかったのか、唇を離すと○○は肩を揺らして呼吸を整える。

「わ、私…、もう上がる!」

○○は白い水面から立ち上がる。おれ達がいるのは、サニー号の大きな風呂場。○○が入っていたところにおれが強引に入ったんだ。

「おれ、我慢できねェよ?」

そう耳元で呟くと、○○は顔を真っ赤にさせた。ここまできたんだ、最後までやるのが普通だろ。

「…、夜まで…待って」
「ん、わかった」

見上げて言う○○が、あまりにも可愛くて、おれは頷くしかなかった。昼に入る風呂も悪くねェな…、また夜に入ることになるけど。






のぼせあがった薔薇色素肌






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