「動くな!!!!包帯巻けないでしょ!!!!」 そういうと、目の前でボロボロの体で私を見つめるルフィは動かなくなった。チョッパーにテープを取ってもらって、応急処置をする。あとは、サンジとロビンとナミだ。他のメンバーはチョッパーが診てくれている。強敵と戦ったあとは、必ずこうなる。看護師としてこの船に乗っている私は、救急箱を片手に走り回っていた。 「○○、きつい。」 「これくらいしないといけないの。あー、ゾロ!動かない!!!チョッパー!ゾロが!!」 「ゾロ!!!」 二人であっちに行ったりこっちに行ったり。血まみれの包帯の山ができたりすることもある。特にナミとロビンは後で傷が残らないように、慎重に処置をする。あんなに美しい肌に傷ができたら大変だ。 「○○のここ血でてる。」 「ちょ、ルフィ!今からサンジのとこ行くから離して!あいつ怪我してるのに料理してる!!」 私の手首を握るルフィは膝から流れる血を見ている。こんなのサンジやルフィに比べればどうってことはない。今すぐ料理をしているサンジの腕を縛って、完璧に処置してやる!と燃えながらまだ手を握るルフィを見つめ返す。 「先に自分の心配しろ。」 「私なんて後で自分でするから!」 「今すぐ座らねェと、舐めるぞ?」 「ひっ!」 舐めるぞ、とか言う前にルフィは私の膝を舐めた。顔と舐められた膝が熱くなって、渋々その場に座り込む。 「舐めたら汚いよ。」 「まじィー…」 「当たり前でしょ!!」 血を美味しいと言った方がビックリするから、まずくて当たり前だ。ルフィは私の膝に思いっきり消毒液をかけて、あまりの痛さに顔をしかめる。 「………かけすぎ。」 「痛かったか?」 「痛いけど、ありがと。」 「包帯も巻いてやるから、じっとしてろ。」 「巻けるの?」 「当たり前だ!」 堂々と言っていたくせに、膝に巻かれた包帯はお世辞でも綺麗とは言えない。それでもルフィが心を込めて巻いてくれたから、それに何かペンで変な絵も描いてくれたから、巻き直すことはできないな。 「それにしても、この絵………何?」 「○○。」 「私だったの!?」 「で、これがおれ。」 「あー………ルフィだったんだ。何してる絵?」 「チューしてる絵!」 そう言ってルフィは唇を塞いできた。あーあ、尚更外せないじゃん包帯。ルフィは沢山包帯を巻いているから沢山描いてやろう。 「さァ、安静にしててよ!?」 「え………、どこ行くんだよ。」 「治療に決まってるでしょ?看護師なんだから!」 小さくため息をついて、でも笑顔で見送ってくれるルフィに微笑んだ。いつでも巻いてあげるけど、もう怪我はしないでね。 まきまき包帯を 連載しようとしていたものです(笑) でも、続く気がしない(笑) 包帯を自由に出せる実だとか、薬を出せる実だったり、色々考えたけど短編に。看護師がいたらチョッパーも楽だと思う。 20140516 戻る ×
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