サンジくんの料理している姿は、凛々しくて、かっこよくて、ずっと見ていられる。イスに座って、サンジくんの背中をみつめて、数十分。 「○○ちゃん……おれも緊張するんだけど?」 「だってかっこいいんだもん。」 背中を向けたままだけど、耳が赤いよ、サンジくん。レディが好きだって言って私に嫉妬させるくせに、案外照れ屋なんだ。 「いつできる?」 「もうすぐ……かな。相手してほしい?」 「そ、そんなことない!喉が乾いただけ!」 サンジくんの後ろを通り、冷蔵庫から水を取り出してゴクゴクッと一気に飲み干した。サンジくんのこと、大好きみたいじゃない。大好きだけど。 「甘えたらいいのに。」 「そんな女じゃないって知ってるでしょ?」 そこらのレディみたいに、私は女らしくない。どうしてサンジくんが私を選んでくれたかは、不明なんだけど。それでも私は満足してる。だって、優しいんだもん。もう一度、サンジくんの後ろを通る。 「よし、完成。」 そんな声と同時に、私の腕は捕まれた。ニヤリと笑うサンジくんは、いつもナミちゃんに向ける笑顔なんかじゃない。意地悪なほうだ。 「相手、してほしかったんでしょ?」 「だ、だから違うって!」 「ふーん、じゃあナミさんとロビンちゃんにケーキ運びに行かねェと。」 サンジくんはまた私に背を向けた。この背中は嫌い、だってハートが飛び交ってる。 「………………待って。」 「んー?」 サンジくんの服の袖を掴んでも、振り向いてくれない。ほんと、意地悪。優しいって言ったの、無し!優しくなんかない。 「わ、私のほう………見てよ。」 そう言った瞬間、サンジくんは私のほうをみて、嬉しそうに笑った。すごいニヤニヤしてる。 「相手してほしかったんだね、○○ちゃん。」 「…………バカ。」 「バカでいいよ、○○が素直になるなら。」 バカはどっちよ。急に○○なんて呼ばないでほしい、私の心臓がもたない。 「サンジのバカー!!!!」 「んなこと言う悪いレディには、お仕置きだ。」 そんなこといって、嬉しそうに私にキスをした。どこがお仕置きなの、ご褒美じゃない。私はまた、サンジにはまっていくんだ。 幸福インシデント (ケーキ、いいの?)(今は○○と一緒にいたいから)(ナミちゃんに怒られてもしらないよ)(うっ) ―――――――― はつ、サンジ夢! うまく書けているか、不安です。 サンジって難しいですね(´・ω・`) 20130718 戻る ×
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