甘いものは好きじゃない。それはお菓子もだけど。恋愛も、甘いものは好きじゃない。こんなこと思ってる私は、恋なんか一生出来ないだろう。

「○○。」
「なに?ルフィ」
「にしし!呼んでみただけだ!」
「あ、そう」

甘いものが嫌い。でも、私も甘くなれない。人に厳しく、自分にはもっと厳しく。そんなことわざなかった?

「○○!」
「もう、なによ」
「だから、呼んでみただけだ!」
「呼ぶときは、なにか用があるときにして」
「にしし!わりィ!」

どれだけ冷たくしたって、ルフィは私に声をかける。だから仲間になったんだ。しつこいから。でもなんだかルフィの笑顔をみていたら、深く考えてる私がバカみたいに思えてきた。こんな性格だからこそ、私はついてきたんだろうな。

「ルフィ。」
「ん?」
「呼んでみただけ。」

ポッとピンク色に頬を染めるルフィは、嬉しそうに笑った。

「もっと。」
「ルフィ。」
「もっと。」
「ル、ルフィ。」
「○○。」

ぐっと手首を握られ、引き寄せられた。頬に手を添えられ、顔が近くなる。

「な、なに。」
「そろそろおれのこと好きになれよ。」
「きゅ、急に何。」

さっきとは打って変わって真剣な表情のルフィ。この顔が、私は好きだ。まぁそんなこと言ってやらないけどね。

「いつになったらおれのこと見てくれるんだ。」
「さぁね。」
「今、見ろよ。」

噛み付くようにキスをされた私は、もうすでに君の虜だよ。








修正20131105









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