眩しい日差し。暖かなベットの中。重たい瞼をこすって、時計をみる。お昼の1時。ちょうどお腹が空く時間。

「………、………わあああああ!!!」

ボサボサな髪の毛をもっとボサボサにした私は、急いで立ち上がった。今日はルフィとデートの日。集合は1時半で、今から用意しても間に合わない。

「ど、どどど、どうしよう!!!」

部屋の中を無駄に走り回る私。まずは階段を下りて、顔を洗う。そして部屋に戻り、急いで身支度をする。絶対間に合わない!!

「いってきます!!!」

慌てて家を飛び出した。髪なんてもはやどうでもいい。全力で走る。間に合わない間に合わない!!

「はぁはぁはぁ!」

乱れる髪と息。日頃から運動してたらこんなに疲れることなかったのに。集合場所に近づけば、ルフィがいた。遅刻してるのに、ルフィがいたことが嬉しくて心がうきうきしていた。でも急がなきゃ、と思って全力で走った。

「はぁ……、はっ…ご…ごめ…ん……」
「大丈夫か?」
「ま、待ったよね……はぁ、」

息を整えながら、ボサボサの髪をなおす。せっかくのデートなのに。

「待ったけど、待つの楽しかった」
「え……?」
「おれを見つけて、嬉しそうに走ってくる○○が見れたからな」

そんなに嬉しそうな顔してたのかな。と思って顔を押さえる。

「可愛かった」

ルフィはニッと笑うと、私の手を握った。

「よし、行くぞ」
「うん!」

私は元気よく頷いて、ルフィの手を握り返した。



素敵な待ち合わせ
(走ってくるお前も)
(久しぶりにみる私服も)
(お前の笑顔も)
(全部が可愛い)


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ちょっと短め。
その後のデートはずっとイチャイチャしてるんだろうな(笑)

執筆 2013/05/03






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