ループして何回もリヴァイと恋人になる。たまにならなくて後悔して死んだり。
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調査兵団に所属したからには、沢山の巨人を駆逐さなければならない。家族がいようが、恋人がいようが、壁の中から一歩外に出ればそんなの関係ない。ただ、人類のためだけに巨人を削ぎ続ける。そんな生き方を選んでしまって、今は少しだけ後悔している。愛する人と普通に幸せにすごしたかった。
「名前、間抜け面しやがって。食われんなよ。」
「もう少し優しい言葉くらいかけてよ、リヴァイのバカ。」
「どうせいつも通り帰還して泣いてるお前を抱きしめてやるんだ、今はいいだろう。」
そう、生きるんだ。大好きなリヴァイのために、離れないために、生きなければならない。巨人なんていない世界で、リヴァイと出会いたかった。
「もし、私が死んだら………」
「口を閉じろ、開門だ。」
「死んだら……また………」
「黙れ、削ぐぞ。」
団長の合図とともに、門が開く。この壁外調査で私は死ぬことになるが、そのことを知っていればリヴァイは最期の言葉を聞いてくれただろうか。
ーーーーーまた、愛してくれますか。
結局言えなかった言葉を心の中で呟いた。生まれ変わったら、どうかまたリヴァイの恋人にして下さい。