「巨人族のことかしらね。」
「けど巨人族は死ぬぞ?」
「そうだよね。」

巨人のこと、壁のこと、調査兵団のこと。全てを聞き終えた私たちは自分たちの世界にもいた巨人たちを思い出す。彼らは温厚で、人を食べないし話せる。そして友達だ。そのことを話すとやはりまた驚かれた。

「報告書を書く。とりあえずお前らはエルヴィンの部屋に戻れ。場所はわかるな?」
「はい、わかりました。」
「リブ…リバ………へいちょー!ありがとな!」

彼が、リヴァイさんが兵長という立場だと聞いた時ルフィは羨ましそうに聞いていた。兵長って言葉がかっこよくて好きなんだろう。リヴァイさんは無視して廊下を歩いていった。

「戻ろうか、ルフィ。」
「名前、手震えてる。」

ぎゅうっと手を握られて、驚いてルフィを凝視してしまう。その手が予想以上に熱かったからだ。

「不安か?」
「もちろん、でもルフィがいてくれてよかった。」
「おれも、名前がいてよかった。」

心の底から思った言葉だった。ルフィがいなければ不安で押しつぶされていた。今はルフィの熱に甘えよう。



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