「ルヒー!!」

可愛くおれを呼んで小さい足でよちよちと、必死に走ってくる○○。その足取りはあまりにも可愛くて、おれは自分からしゃがんで○○を抱きしめた。

「サンシが!ごはんって!!」
「サンジな、よし、行くか!」

おれは○○を肩車して、キッチンに行く。肩車すると、○○が喜んでくれる。

「うわー!!あひゃひゃひゃ!!」
「○○はこれ好きだなー!」
「うん!!しゅき!!」

ああ、ホント可愛い。○○はロビンの娘。父親はわからねェらしい。ロビンと同じ真っ黒な髪は短くて、すげェさらさら。

「しょういえば…、ナミがもうしゅぐ島つくって!!」
「よし、冒険するか!」
「ぼうけん!ぼうけん!!」

おれは○○を降ろして、手を繋ぐ。○○の手はおれの何倍も小さくて…でもおれの指を必死に握りしめていて……すげぇ可愛い。

「○○、手洗いなさい」
「えー、やだー、」
「ルフィ、お願い」

○○は唇をとがらせて、おれの足に捕まって駄々をこねる。そんな○○をみてロビンは眉を下げておれを見る。

「おう!…○○、洗面所まで競争だ!」
「わー!じゅるい!!まってー!!」

笑って追いかけてくる○○がホントに可愛くて、おれはいつも負けちまうんだ。

「また○○の勝ちー!!」
「負けたー、○○は速ェなー」
「えへへ、だってわたし海賊王になるんだもーん!」
「なんだとー!海賊王はおれだー!」

おれが海賊王になるって○○に言ったとき、○○もなる!って言った。理由を聞けば、ずっとルフィと一緒にいれるからって言う。その時、胸が熱くなってなんだか○○が大人になるのが楽しみになった。

「○○ー!!」

手を洗い終えた○○を優しく抱きしめた。○○は首を傾げながらおれの顔をじっと見上げている。

「なーにー?」
「ずっと一緒だからな!」
「うん!」

○○が満面の笑みをおれに向けた。おれが海賊王になっても、○○が大人になっても、ずっと一緒だ。おれ達はずっと海賊だ。

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