行動は何事も慎重に
  




「なんで、いきなりため息なんスか〜」
「お前がこんなタイミングで現れるからだっ!」
「いいじゃないっスか!!で、誰っスか?」


いきなり髪がキラキラ光っている男の子が現れました。
ただ私は綺麗だな〜って眺めてました。
目の前で3人が小競り合いしてるのを眺めながら。


「マネさん?練習試合の時居なかったじゃないっスか」
「いませんよ。最近ですから。じゃぁ疑問が解決しましたよ?帰りましょう」
「待った!自己紹介くらいさせてくださいっスよ!!」
「いらねー。俺らが後で説明しとく。行くぞ」

二人で話しまとめちゃって、二人が手を私の手を引いて帰ろうとした。


ぐい!
肩から掛けてた鞄ごと引っ張られた。

「わっ!!え?え?」
「名前教えてっス!!」
「黄瀬!!手離せ!!鞄!!」


まっすぐな瞳で見られたら、答えるしかなくて。
って言うかホントに綺麗な顔してる。


「水稀翠南です。…お名前は…黄瀬…」
「涼太ッス!」

……この笑った顔…どこで…


「黄瀬君、いい加減にしてください」
「うぉ!!黒子っちマジで怒ってる!!?」
「そりゃ、怒りますよ。彼女の鞄掴んだままなんですから」


いつもより話すトーンが低い黒子君に驚いた。…こんな事で怒るような人じゃないはずなんだけどな…

それから、黄瀬君が鞄を離してくれた。
黒子君のトーンの低さに驚いたのか、必死に謝罪をしていた。
なんだか、その光景が可愛くて。思わず笑ってしまった。

「お前この状況で笑えるな」
「だって、黄瀬君、ワンコみたいなんだもん。可愛い」

さっきから、耳やら尻尾が見えてしょうがいない。
確かに…と、火神君も分かってくれた様で。

「それは、ヒドイッスよ〜!」
「犬扱いは、昔からじゃないですか」
「そりゃ、そうっスけど。女の子は犬扱いはあんましないっス」

大抵かっこいい!!ッスから!
と、豪語してしまった彼に制裁(火神君の蹴り)が入った。
そしてまた、火神君と黄瀬君の言い合いが始まった。



「なんか、明るい人だね。黄瀬君って…」
「昔からですね」
「昔…?あ、中学一緒?」
「ええ、そうです」


そういえば…どこかで見たことあるんだけど、思い出せないな。


「いい加減帰りますよ。カントクに怒られます」
「あ、そうだね。じゃぁ、黄瀬君」


「俺も行くッス!!」
「「「はい?」」」


ちょうど学校に行こうとしてたんスよ〜♪
こちらの驚きも気にせず、買い物袋を持って学校へ向かって歩き出した。

ワナワナ…
体を震わせ火神君が「待てっ!!」って叫んで、黄瀬君を追いかけた。


「用が、あったのかな……うちに」
「…どうでしょうね……」

今日一番のため息をついた黒子君も諦めたのか、二人の後を追いかけた。



楽しくなりそうと、一人ワクワクしてたのは、私だけみたい。





楽しい時間と、ドキドキの時間




(なんの用だ!)
(バスケしに行くんスよ〜)
(てめぇの学校でしろよ!!)
(体育館使えないんス!)
((……絶対に嘘))







…コメントしません。誰か文書力くれ









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