ここに居ることを許してくれました
  





「今日からよろしくお願いします!」




さぁ、波乱の幕開けです。



「こちらこそ、よろしくな。改めて、キャプテンの日向だ」
「伊月です。よろしく、水稀さん」
「俺、小金井慎二〜!!んで、こっちは水戸部」
「(ペコ)」
「土田です。よろしく」


一年はすでに自己紹介を済ませたので、見物状態。
じ〜…と、視線を送るが、二年はお構いなし。新しいマネージャーを取り囲み
呑気に自己紹介しながら、何かを探っていた。



何を?


そりゃ……

「水稀さんって彼氏とか居ないの?」
「伊月!ストレート過ぎ!けど、聞きたい〜」
「ダァホ!コガも便乗すんな!」
「(オロオロ)」


そんなこんなで、面白くないのが一年コンビ。
思いっきり蚊帳の外で、しかも練習に来てから一度も翠南に近付けてない。


(面白くねぇ!!)
(……)


今はそっとしておこう。
もうすぐ、この状態を一掃してくれる、お方が来てくれるはず!!

残された一年ズは思った。




「え、や、あの…彼氏とかは……」
真っ赤になって、先輩達に質問されてるから、答えないと!と、律義に返そうとしていた。
そんな状態を見て、二年ズは

「((((か、可愛いわ〜…新鮮!!))))」


なんて事を考えてるのは一目了然。
だからなのか、後ろから漂う黒く渦巻く何かに気付かなかったのは。
気付いた時にはすでに遅し。


「あ、カントク!」
だって翠南の一言で気付いたのだから。


「あんた達……マネージャー囲んで何してんの…?」


地獄から出てきたかの様な低音ボイスに、二年ズは身を硬直させた。

「い、いや…新しい部員には早く慣れて貰わないといけないから…」
「親睦を深めようと…」


日向と伊月は、どうにかして声を出したが、後ろには振り向けなかった。
小金井、水戸部、土田に至っては声すらも出せなかった。



「カントク、水稀さん、先輩達に囲まれて、困ってました」
「黒子君!い、いつの間に…そこに…」
「ほう……。二年は外周行って来い!!私が良いって言うまでね!」
「うっ!!」


あっさりカントクに売られた二年は黒子に文句の一つや二つ言いたかったが、
そんな事で時間を使った時には、カントクの鉄拳が飛んでくるのが
安易に想像出来た。


「(((((黒子〜!!後でしばく!!)))))」

復讐を胸に、体育館を後にした。




「ったく…ごめんね。入部早々…」
「いえ。嬉しかったですよ?あ、改めてよろしくお願いします!」
「こちらこそ!」




さぁ、波乱の幕開け……?


初めまして、お願いします!





(…黒子、お前後でやべぇぞ)
(大丈夫です。逃げれますから)
(消える気か!)
(え、黒子君、消えるの!?)
(…後で説明します)





火神好きなんだけど、なんで出せない、私!ちょっと書き方変えてみた








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