「わーっ!!柊が倒れた!!!」
という声と共に俺は意識を手放した。
昨日、今日寝不足な俺。
え?何をしてたかやって?
そんなん色々や、色々。
「ちょっと退いてな、、」
あーぁ、何か嫌な人の声が聞こえたような気がする。
が、瞼は重たくて開けられへん、そして身体はふわふわしているように感じる。
((なんやこれ、気持ちえぇ。))
そんな何やかんやで目を覚ますとそこは、布団の上やった。
いや、俺のとちゃう 誰かの。
しかし、次の瞬間布団の持ち主、この部屋の主が判明した。
「お、目覚めたんか?もうちょい寝とれば良かったんに」
この部屋の主。。。
俺の天敵、寮長こと祇園湊先輩…
知りたくなかった。
今すぐここから逃げ出したい。
しかし身体がとてつもなく怠く思うように動かない。
冗談やない。
こんなところで寝ていたらこの人に犯されかねない。
そんなのだけは御免や。
布団の中でフリーズすること数分、何を思ったのかベッドの上に乗り俺に跨ってき頬に触れられた。
あかん、完全にフラグ立っとるやん。ホンマにあかんでこれ、
嫌悪か何かで全身にさぶいぼがたつ。
「ん?震えとるんか?はは、かわえぇなぁ…」
クスリと妖艶な微笑みに更にさぶいぼ。
「すぐに温めたるかんな・・」
そう言うと俺の襟元を開き唇を寄せてきた。
湿った感覚が鎖骨から首にねっとりと這う。
「ひっ…やめっ、」
触れられた場所から徐々に身体の中から熱を持つのが分かる。
力の入らない腕で必死に肩を押し精一杯の抵抗をした。
だが、俺とこの人とじゃあ力の差があり過ぎた。
簡単に両手を頭の上で束ねられた。
「辞めろ言うてるやろが!」
「あかん。」
「っ// こんなん嫌やっ」
「この前みたく大人しゅうしとり」
そう。俺とこの人は付き合っている。
それに、この人とこういう行為は初めてではない。
前回は勿論(?)同意の上。
しかし今回は違う。
数日前、些細なことで喧嘩をした。
…寝不足だったのもこの人のせい。
自分から口を聞かないと決めていたのにものの数時間で自分に嫌気がさした。
そんなにも…この人のことを好きになってしまっていたから。
この人の愛が…心地良かった。
そんな何やかんや悩んだ末の寝不足。
「なぁ、無視するなんて酷いやん」
「ワシ沢山謝ったよな?」
「何があかんの?」
「言葉にしてくれな分からへんやろ?」
そんなん分かっとる。
俺の惨めなプライドが許さなかっただけや。
さぁ、一歩踏み出せ……俺!
「…の、ゃ..」
「ん?」
「ほんと、は…もう許しとったんや・・」
「そか、そいで?何で口聞いてくれんかったん?」
「認めたなかったのや。」
「何を?」
クスクスと笑いながら聞いてくる、分かっとるくせに…嫌なやっちゃ。
「柊の口から聞きたいんよ」
「あんたの事。こんなに好きやっちゅーことをや!!」
ゴチンッ!
「ッッ…!?」
言葉と共に少しだが力の入る首を持ち上げ頭を思いっ切りぶつけてやった。
…俺も痛いが、、
「はは、傑作や…」
ぶつけたでこを擦りながらうっすら涙を浮かべ笑っている。
この根性曲りめ…
「しっかし困ったなぁ…」
「ワシな、好きやのーて…愛しとんねん。柊のこと」
「せやから、、覚悟しーや。」
そんなん…
「そんなん覚悟済みっちゅー話や!!」
これからもこんな喧嘩を繰り返すだろう俺たち。。
未熟で言葉足らずな恋人たち。
そんな前途多難ながらも、この人となら大丈夫と思える根拠なき自信。
まだまだ発展途上っちゅー話や。
君のせい
【あとがき】
あー…謎っすね。
うん。
ごめんよ靴嘗め氏。
意味分からんものになった。。。
誰得…すいませんでしたぁぁぁぁぁ
by彩斗(@_@。
2013.02.02.
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