今日も俺は静かに1人で登校中であr…


「朱雀ー!!」


前言撤回、同級生という名のストーカーから逃げている。
いや、敢えてここは平然を装ってシカト。
自分の中で一会議終えると鞄の中から愛用のヘッドフォンを取り出し装着。
その間にも彼奴は既に隣に並んでいた。


((あー…ウザい。))


「おはよう朱雀。」


「…。」


「天気いいねー?」


「…。」


「ちゃんと部屋の鍵閉めてきた?」


「…。」


「今日も可愛いね。」


「…。」


「好きだよ朱雀。」


「…。」


毎日毎日これの繰り返し。
この通り俺は性格に難があり、昔から友達と呼べる友達もいない。
ましてや、此奴に好かれる要素なんて少しもない。
更に俺は此奴が嫌い…というより苦手だ。


グイッ


「え・・」


ダンッ


「痛っ!?」


突然腕を掴まれ壁に背中をぶつけられる。
顔を顰め目上げると目の前にはいつも通りの笑顔の彼奴。
頭の横には彼奴の腕があり、逃げられないようにされていた。


「朱雀さぁ・・何も分かってないね?」


「はあ?」


左手で顎を掴まれ上を向かされる。
必然的に俺は見上げるように彼奴を見た。


「何でいつも何も言ってくれないの?毎日言ってるよね、俺?朱雀のこと好きなんだよ?」


「そんなんっ、好きって言われたって・・俺、お前に好かれる要素なんて何もねぇし…意味わかんねぇよ..」


「好かれる要素?そんなの簡単じゃん…」


顎を掴んでいた手がするりと頬へ移動し顔が近づく
すると固まっている俺を無視し、何気無く・・口付け、られ…た…?


「…ね?」


何事もなかったように微笑みかけられ、既に思考停止している回路を働かせようと瞬きを数回・・


「な……ッ!!?」


やっとのことで動いた口からは言葉に出来ない驚き


「だからさ、好きなんてことに要素なんてないの。あるのは想い、それだけ」


にっこりと微笑み人差し指で俺の唇に触れている同級生という名のストーカー
俺は何とも奇妙で最悪な奴に惚れられてしまったのかもしれない。。。







【あとがき】
基本このカプが好きです((キリッ
迷惑そうな一匹狼くん可愛い、こういうのを弄り倒すの楽しいですよね((←嫌な奴
駄文失礼しました。
 by彩斗(@_@。


2013.01.19.


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