赤也はモテる。

あたしと赤也は別に彼氏彼女の関係じゃないけど、お互いが欲求不満になったら体を求め合う関係だった。赤也はバカだからそれを色んな人に言いまくる。結果、赤也の取り巻きが怒ってあたしに八つ当たり…冗談じゃない。


「アンタみたいなブスが赤也に相手されてると思ったら大間違いなんだけどー」


嗚呼うるさい。こいつは赤也の二番目のお気に入りの子らしい。一番はもちろんあたしだけど。それにしてもウザい。いい加減帰りたいんですけど。


「赤也はあんたの事二番目って言ってたけど」

「はあ!?私赤也と付き合ってるのよ?」

「だから赤也はあんたと付き合ってるとは思ってないってば」

「何なのアンタ…ムカつく!」


うわ、蹴られた。最悪。お腹蹴ってくるなんて随分じゃないの。





数回蹴られた後二番目の子は去って行った。うう、痛い。あたし運動神経鈍いからこういうのは苦手なんだけどなあ。



制服についた泥を掃って、カバンを持って帰ろうとした時。さっきの二番目が赤也に色目使ってるのが見えた。

バーカ、あんたがどんなに色目使っても赤也はあんたの事肉便器としか思わないよ。

あたしが歩き出そうとしたら赤也がこっちに気付いたらしい。


「名前!!」


猛ダッシュで走ってきてあたしに抱き着く赤也。二番目はポカンとしながらその光景を見つめてる。


「どうしたんだよ、制服めっちゃ汚れてるじゃねーかよ」

「ちょっと…ね。」

「しかも何だよこの痣。誰にやられたんだよ!」

「赤也、人目につくからちょっと移動しよ」


赤也は渋々納得してあたしを部室に連れてきた。今日は赤也が鍵当番だから中には既に誰も居なかった。

もちろん二番目女はほったらかし。


「名前ー…痛かったろー…?」

「うん。痛い。さっき赤也が一緒に居た女にやられたんだけど」

「マジかよ…、あいつ…」

「ねぇ、赤也」


赤也に正面から抱き着いてキスをした。


「あたし、もうこういう事されんの嫌だからさ。やめない?あたし達、会うの。」

「は…?」

「別に付き合ってるわけじゃないんだし。赤也はあたしの事一番のお気に入りにしてくれてるみたいだけど、二番以降に嫌がらせされんのもう嫌だし。」


じゃあね、と赤也から離れて部室を出ようとしたその時。赤也に腕を引かれて抱きしめられた。


「あか、や…?」


突然の事に頭がついていかなかった。赤也はあたしの首筋や耳をぺろぺろと舐めながら、シャツの中に手を入れてきた。


「ん…、あか、やぁ…っ」

「…許さねぇよ」

「え…?」

「アンタは俺の一番なんだから勝手に居なくなるなんて、許さねぇ…っ」

「んん…っ」


あたしの首やシャツに何かがぽたぽたと零れ落ちた。赤也が、泣いてる…?

赤也は泣きながらあたしの胸をぐにぐにと揉んで、ブラをずらして乳首を触る。痛いくらいに摘まれるけどそれが気持ちいい。


「あっ、ん…」


気付くとスカートの中にも手が入ってきて中を指で掻き回される。壁際に移動して手をつかされて、一気に挿入してきた。


「名前、ごめん、ごめん…っ」

「あっ…ん、あ、かや…?」

「俺は、名前が一番…で、名前しか、居ないから…」

「ひゃっ、んん、んうっ!」


ぐりぐりと奥を突かれて激しく揺さぶられる。赤也は引き続き泣いたまま、大きなおちんちんであたしを掻き乱す。何で、泣いてるんだろ。


「も…、他の女としないから、俺と一緒に居て…?」

「ひ、んっあ、あ!ど、うかな…」

「いじわる…、嫌って言われても、俺は側に居る、けどな…っ!」

「じゃあ、あたしの事、好き、っ…て、言って、」


赤也はあたしに後ろから抱き着いて、胸を鷲掴みしながら激しくピストンしてきた。


「好き、名前好き…っ、だから、俺の彼女に、なって…!」

「ん…、まだまだ…、」

「好き、大好き、だから、居なくならない、で…っ!」


赤也は更に涙をいっぱい流してあたしに愛を囁く。こうして見ると、随分可愛いとこあるんだなぁって思って、子宮がきゅんきゅんと疼く。


「あ…、名前、締めすぎ、」

「ふふ…、ん、気持ちいい?」

「あ、ん…、最高、だぜ…っ!」


赤也のおちんちんが中でまた大きくなる。カリがGスポットに擦れて、気持ちいい。


「う…、も、出る…!」

「あか、やの、せーえき、いっぱい、ちょーらいっ…!」

「それ、ヤバっ…あ、…、くっ…」


赤也のおちんちんが中で脈打って射精をする。あ、そういえば中出し…。まぁ、いっか。赤也の精子なら、受け止めてあげる。



赤也は萎えたおちんちんを抜くとあたしに抱き着いてきた。まったく、甘えんぼなんだから…。


「あいつらともう会わないヤらない。俺には名前だけたから、会うのやめるとか言わないで」

「赤也、そんなにあたしの事好きだったの?」

「ん…。でも名前がいつまで経っても俺の事見ないから嫉妬させようと思って…」

「ははは、逆効果だったね。」


赤也のくしゃくしゃな頭を撫でてあげる。すると赤也は嬉しそうにあたしにほお擦りしてくる。あーあ。いつもの鬼畜な赤目の赤也はどこ行っちゃったのやら。


「好き、名前、マジ好き。なあ、名前は…?」

「あたしも好きだよ。こんなにエッチで甘えんぼな赤也、あたしにしか手なずけられないからね。一緒に居てあげる。」

「嬉し…っ、大好き名前…!」





翌日赤也は付き合いがあった女と全員縁を切ってあたしを正式に彼女としてテニス部の皆に紹介した。

二番目女は最後まで喚いてたから面倒くさくなって目の前でキスとかいろいろしてやった。もちろん赤也からしてきたんだけど。


「俺はもう名前しか愛せねーんだよ!」


ちょっと、照れ臭いから。バカ也。





20110414

甘えんぼ赤也で裏!というリクエストだったのですがちゃんとうちの赤也は甘えられてますでしょうか…?(^ω^;)最近赤也がツボなので書いてて楽しかったです。この話は赤也にこんな風に思われたいという田宮の妄想なのです…

リクエストありがとうございました!





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