「ん―――っ、はァ、んんっ」

「もうちょい声抑え、ろ…っ」

「はぁ…ぅっ!ん、んっ」


バックで挿入されて激しく腰を動かされてるのに声を抑えるなんて無理な話で。自分の指を噛んでただひたすら激しい律動に耐えた。

後ろを振り返ると、色っぽい顔をして私を突いている、丸井くんの顔。


「振り返る余裕なんかあるんだ?ならもっと激しくしてやらねぇとなっ…!」

「ふぅっ、んんんっ!」



彼とは付き合っているわけではない。ただの会社の同僚だった。仕事以外の話はあまりした事がないし、会社内でも派手で目立っていて人気のある丸井くんが、正直私は苦手だった。

きっかけはごく単純。飲み会の帰りにたまたま丸井くんと二人きりになってたまたまそういう雰囲気になってホテルへ行ってしまっただけの事。

彼とはそれ一回きりだと思っていたのに。次の日から彼は毎日のように私の体を求めた。

会社で、仕事帰りにお互いの家で、ホテルで、時には夜の公園もあった。

丸井くんは自分がヤりたくなった時には所構わず求めて来る性欲旺盛な発情期の男の人だった。





そして会社で丸井くんと情事を終えた後、就業後に私はまた丸井くんに呼び出された。


「ん、んっ…、はあ、名前の唇、柔らかいっ…」

「ん、んぅ…っ」


啄むように口づけて、それから舌を入れて何度も私の口腔内を舐め回す丸井くん。彼はキスが好きらしい。セックスをする前はいつも必ずこうして激しいキスをしてくる。

クチュクチュと互いの唾液の絡み合う音に興奮して、下半身が疼く。それは丸井くんも同じみたいでもうギンギンに勃ち上がった彼自身に私の手を触れさせた。


「キスしながら、触って…」

丸井くんの言う通りに舌を絡めながら彼のおちんちんに触れてあげる。上下に吸って、形を確かめるように握れば物足りないのか丸井くんはファスナーを下ろして勃ち上がったモノを取り出して、直接触らせた。

カウパーで滑りが良くなって、おちんちんからはくちゅくちゅと厭らしい音が響く。いつの間にか丸井くんの手も私のマンコを触っていてもう片方の手で胸を弄られていた。


「は…っ、名前のまんこぐっちゃぐちゃ」

「丸井、くんも、おちんちん凄いよ…っ」

「おっぱいもでかくてやらしー…。ああ我慢できねえ!」

「ひゃんっ!」


突然おっぱいにしゃぶりついて乳首をちゅうちゅうと吸い始めた丸井くん。そういえば丸井くんはおっぱい舐めるのも大好きだったな。そんな事を思いながら乳首の愛撫に酔いしれていたら、丸井くんのおちんちんを握っていた手から彼の手が重ねられて激しく動かされる。


「ちんこも構ってよ…」

「はぁっ…、あ、ん、ごめん、ね、」

「もっと激しく擦って…、そうそう、あっ、それやばいっ」

「あっ、あ、まるい、くんっ、欲しいよぉ…」


それを聞いた丸井くんはニヤリと笑って私をベッドに押し倒すと濡れきったまんこに一気に挿入した。


「あぁっ…!すごい、よぉっ!」

「すっげ、締まる…っ、」

「あ、あ、きもちい…っ」


丸井くんのセックスは終始激しい。私の足を開かせ恥ずかしい体制にさせて、中をえぐるように突いてくる。私もすっかりその激しいセックスの虜になってしまっているから、丸井くんのおちんちんを離すまいとおまんこにきゅうっと力を入れて締め付ける。こうすると彼は喜んで、エッチな表情になる。私はそれを見るのが好きだった。

厭らしい顔をしている丸井くんを見てたら堪らなくなって、自分から口づけて激しく舌を絡めた。丸井くんもそれに応えてくれて口の中でピチャピチャと卑猥な音が響いた。


「ん、ん、名前…、もっと」

「ん、はぁっ…、あ、んぅっ…」

「…っあ、やっべ、出そう…!」

「んっ、出して、いっぱい出してっ」


丸井くんの腰の動きが激しくなって、しがみつくように丸井くんに抱き着いて快楽に耐えた。

ありえないほど膨らんだぺニスが気持ち良すぎて私はただひたすら喘いでいた。


「…はっ、名前のまんこやばい…!超気持ちいい…!」

「まるい、くんの、おちんちんも、きもちいー、よ…!」

「…お前可愛すぎ…!あ、出る、イクっ…!」

「あ、あ、私もいっちゃうっ、あ、ぁああ―――!」


お腹に精液を吐き出した丸井くんは、まだ余韻に浸っているのかそれを拭おうともせず私に体重を預けてきた。


「精子ついちゃうよ」

「ん…、いい。それより…」

「え?………あっ、だめっ」


いきなり首筋に吸い付いて無数の痕をつけていく丸井くん。変なの、いつもはマーキングなんてしないくせに。

首筋や胸元、太股までたくさんの痕をつけた丸井くんはやっと精子を拭いてくれて、それから私に抱き着いた。

甘えんぼは今に始まった事じゃないけと今日は特別可愛くて、私も丸井くんをぎゅうっと抱きしめた。


「名前、仁王ともヤった?」

「え、何で知ってるの」

「あいつが得意げに言ってた。あー、うぜ。名前は俺のなのに」

「いや私達別に付き合ってないし」

「…じゃあ付き合う?」


今までにないくらい真剣な目で私を見る丸井くん。こうやって見るとやっぱりかっこいい。


「遠慮しとく。丸井くんと付き合ったら丸井くんファンにいじめられそうだし」

「んなの俺が守ってやるって」

「丸井くんにはもっと可愛い子が似合うよ。それに丸井くんチャラいから信用出来ないし」


丸井くんはとにかくモテる。そりゃこんだけイケメンだから仕方ないんだけど、そんなモテる人と一緒に居ても多分疲れるだけっていうのは目に見えてる。私は元来目立つ事が好きじゃない。だから丸井くんと同じような感じで酔っ払って仁王くんとしてしまった時も黙っているように固く口止めしてたわけだし。まぁあっさり仁王くんは喋っちゃったけど。


「じゃあこれから俺が一途って事示してやるから、そしたら名前ぜってー俺と付き合えよ」

「え、いやちょっと話勝手に進めないで」

「名前、めっちゃ好き」





その言葉だけで、彼と付き合ってもいいかも、なんて思う私も相当丸井くんにハマってたりして。





(元々気になってたから近付いたのに…気付けよ馬鹿)
(え、何か言った?)





20111228





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