私はいわゆるヤリマンってヤツで。かっこいい男の子を見つけては声をかけてエッチしてた。周りには陰口言われたり色々噂されたりもしたけどそんなの私は気にしない。これが私の生き方だから。

今日も知り合いのテニス部の試合にかこつけて、獲物探しをしていた。


「財前くん、あの人誰?超かっこいい」

「あー、あれな。うちの部長やで。」

「ねーねー、紹介してよー」

「嫌や。何で俺が好き好んで自分の女を他の男に紹介せなアカンねん」

「えー、私財前くんの女じゃないよー」


どんなにお願いしても財前くんは駄目や。の一点張り。おかしいなあ、イケメンがいっぱい居るから試合見に来いやーって言ったのは財前くんの方なのに。

財前くんは私が喚き散らしてるのも知らんぷりで、腰に腕を回してきた。

私は財前くんの女なんかじゃない。財前くんだって女の子と遊びまくってるくせに。だから今日も可愛い友達連れて来いなんて言ってたくせに。まあ私に友達なんて居ないけど。


「なー名前、ヤろーや」

「財前くん試合は?」

「俺はもう終わりや。」

「じゃあ部長さん紹介してよー」

「ホンマうっさい奴やな」



財前くんに腕を引っ張られて連れて来られたのは真新しい倉庫。壁に押し付けられて唇を貪られた。


「ふ、う…んっ」

「そんなにヤりたいんやったら俺がヤったるで」

「や、財前く…、」

「うっさいわ」


もう一度口を塞がれてシャツのボタンを乱暴に外された。ブラジャーをずらされて乳首を強く摘まれて、痛いはずなのに感じてしまう私は本当に淫乱だと思った。


「うわ、めっちゃ濡れてるやん」

「ふ、ああっ」

「クリちゃんめっちゃ立ってんで」

「ひ、あ、ああっん」


クリトリスを執拗に弄られたと思ったら今度は財前くんの長い指が入ってきて中を掻き回される。


「あ、んっ、んああっ」

「うーわ、大洪水やん。」

「や、あ、ひうっ、も、イちゃ…!」


体がびくんと震えて潮まで吹いてしまった。財前くんはニヤリと笑って自分の指を厭らしく舐めた後、ジャージを下ろしてビンビンになったちんこを私の脚の間に擦り付けてきた。

入れて欲しくて堪らないのに、財前くんは意地悪だ。腰を前後に動かして緩く擦り付ける。駄目、こんな刺激じゃ全然足りない。


「も、やだ…財前くんのおちんちん、入れて…」

「お前ホンマに変態やな…っ」

「ああ、あああっ」


片足をあげさせて、財前くんが私の中に入ってきた。最初から激しく動かされて快感で頭が真っ白になる。気持ち良すぎて死んじゃいそう。


「ん、うあ、そこ、だめぇっ…!」

「名前ここ好きやんなぁ、もっと突いたるわ」

「ひあ、んんっああっ」

「名前…」


財前くんな切なげな目で私を見てきたから、なんだか私も切なくなって子宮がきゅうっとなるのを感じた。


「ちょ、名前…、締め過ぎや…」

「あ、んっ、だって、財前くんのおちんちん、おっきくて気持ちいいんだもん…!」

「この、ヤリマンがっ…!」

「あ、ああっん、も、だめ…!」


財前くんのおちんちんがまた中で大きくなって、私の弱いトコにガンガン当ててくる。イイ所に擦れて気持ち良すぎて私はもう限界を迎えそうだった。


「ひっ、ふ、ざい、ぜ…く…っ、ああっ」

「名前、光って言うて」

「ひ、かる…ひかる…!イっちゃ…よ…っ」

「俺も、イ、く…!」


私の中にどぷ、と温かいものが流れてきて、ああ中出ししたんだなあとぼんやり他人事のように考えてた。


「ばか…中出しは駄目って言ったじゃん」

「あ、せや名前、ちょっと首見せてや」

「首?」


私の話なんかまるで聞かずに髪をかきあげられて首筋に顔を埋めてきた。何カ所か強く吸われてやっと顔を離してくれた。


「ちょ、キスマーク、」

「名前は俺のモンやから」

「え、何言って…」


ぎゅっと抱きしめられて頬にキスをされた。強く抱きしめられて離したくても離してくれない。財前くんは気まぐれな人だけど、これじゃまるで…


「財前くん、今日どうしたの?いつものぜんざいじゃないよ」

「誰がぜんざいじゃボケ。お前、俺の気持ちも知らんと男紹介しろって何やねん…」

「だって、それが目的で来たんだもーん。それに財前くんだって他の子とヤりまくってるじゃん。ヤリチン野郎ー!」

「ホンマうっさいわ、名前は」


財前くんに口を塞がれた。今日はやけにキスしてくる。いつもは冷たいくせに。


「…きな…や、名前…」

「え?聞こえない」

「せやから、お前が好きやねん!」

「…………………え?」


ぜんざいくん、今何て?

財前くんは顔を真っ赤にして顔を背けてた。うわ、可愛い。こんな一面あったんだ。


「じゃあ部長さんを紹介したくなかったのも私が好きだから?」

「…おん。」

「今日呼んだのは?」

「お前に俺の試合見て欲しかったからや」

「じゃあそれなのに何で他の女の子とヤりまくってたの?」

「あれは、嘘やねん…」

「はあ!?」

「名前にヤキモチ焼かせたかったんやけど、全く引っかかってくれんかったから…」

「はあ…」

「それに俺、お前が初めてやってん」

「え、ええええ!?」


どうやらヤリチンだと思ってた財前くんは、ただの童貞ぜんざいだったらしい。私に逆ナンされて一目惚れして、童貞を捧げてくれたんだって。

それを聞くと急に財前くんが可愛く思えて、照れてる財前くんを今度は私がぎゅうっと抱きしめた。


「嬉しいなぁ、私の事そんなに好きだったんだ」

「…悪いか」

「んーん。ねぇ光くん、好きだよ。」


苗字名前、今日でヤリマン卒業しまーす。










「ねえ光くん、今度部長さんと3人で…」

「絶対駄目や!名前は俺だけのモンや!」

「けちー。」


すぐ拗ねる独占欲ぜんざいが可愛すぎて、頬っぺたにちゅーしてあげた。


「嘘だよ。ねえひかるくん、私も大好きだよ…」


あ、また真っ赤になった。





20110303



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