深夜1時。今日は池鱒屋で高杉一派が会合をするとかで乗り込むそうだ。
もちろん、私も刀を手に真選組としてここにいる。



「はぁ……」


「何でィ、緊張か?図太い神経してても緊張は出来るんだねェ」


「総悟、うるさい」


「手ェ震えてらァ。キメェ」



ケタケタと笑う沖田に土方は気付いたのか、何故か名前を呼んだ。



「おい、総悟の奴に言ってやってくれ」


「静かにしろ、なら自分で言ってくださいよ」


「いや、股間を見ろって…」


「ブハッ!!土方さん、アンタ遂に男色ですか?やめてくださいよ。私の中の土方像が…」



とか云々言いながら沖田の股間を見た。見たくて見たわけじゃないから。

チラ…



「!?」



チラッチラッ



「あばばばばば」


「だろ?ここは1番親しいお前が言ってやれ」



おーい総悟ぉ、股間見ろー。Sと書かれたトランクスが顔を出してるぞー。しかもズボンから飛び出て三角になってるぞー。


なんて、言えるわけもなく。



「嫌ですよ。ここは同性の土方さんが言ってください」


「いや、俺は忙しいから」



ふ、と笑う土方はどこか楽しそうだ。



「アンタ、珍しい総悟の弱み握れて楽しんでるだろ」


「何コソコソしてんでさァ。二人して俺の股間見て発情か?」



発情してるのはアンタのトランクスだ。



「そんなんで戦えるのか不安でさァ。まあ気が向いたら名前は守ってやらないでもないけどねィ」



トランクス出てるお前に守られても嬉しくないわ。
とりあえずトランクスを守ってやれ。
安全なズボンの内側にしまってやれ。
ブルマさんを安心させてあげて。



「……………あ、ひ、ひひひ土方さん、トイレ!!トイレ休憩しましょう。これから激戦になるんだし、そんなときに漏れそうで油断して斬られました、じゃ話になりませんし、死体も汚くなっちゃう!!」


「「なっちゃう!!」って、お前今、可愛い顔してしれっと怖いこと言ったよな。自覚ないよな」


「なな、何言ってるんスか土方さんったら!!あ、本当は怖くて一人でトイレ行けないんですね!!」


「はァ?」


「もー、そんなに怖いなら総悟とトイレ行っといれ☆」



総悟が変な私のテンションにドン引きの表情をしている。私もトランクスが三角なお前にドン引きだ。

だが、トイレに行けば総悟も自分の股間を改めて見るだろう。これで一件落着だ。



トイレ休憩の後、戻ってきた総悟を見ると、いや、見なくても視界に入るぐらいトランクスの三角が肥大化してた。嘘だろ。
スター○ォーズのヴォンって音が鳴るソード的何かか。

コレってもしかして、布だけが引っ張られて三角になってるんじゃなくて、本当に総悟のムスコ的ナニかが肥大化し………



「あぁああぁあああッ」