「良いかランボ、何でもかんでも頭に入れてたら無くなっても解んないだろ!」

「ランボさんは落としたりしないもんねー!」

「その自信は何処から来るんだよ! 第一そんな解りやすい所に入れてたら誰かに盗ら… ん?」



ダダダダダダダ
キキキキィー!

バーン!


『ランボ!こっち来い!』

踏み止まらなきゃいけない程スピード上げんなよ!












未来サイクル
〜 futuro ciclo 〜













今日も晴れ渡った空が拡がり、自分の生活している今がいかに平和なものかを感じさせてくれる。

日々家の住人は増えていくし、日常で厄介な問題も沢山起こるけど、それはそれで楽しいもんだ。



なんて言うとでも思うか。



「レイナ!挨拶も無しに何勝手に上がり込んでんだ!」

『ア、沢田サンコンニチハ』

「10年後イーピンの真似は良いから。"ア、"じゃねーし、此処俺ん家だから!俺がいて当たり前だから!」

『ランボ!ちょっと来て!』

「くぴゃっ!?」

コイツ聞いちゃいねぇ。レイナ、ランボは今俺が叱ってるんだよ!」


コイツは幼馴染みのレイナ、通称バカだ。(酷)

いきなり現れたかと思えばランボを腕の中に抱いている。


昔からコイツがやることには一貫性と前振りが無い為、何をするにも回りは驚きの連続だった。



「あらら〜? レイナはオレっちと遊びたいの〜?」

「こら、ランボ! 今日はレイナが来たからこれで許してやるけど、ちゃんと髪の中の物は管理しろよ!」


『……髪の、中の、物……』

「レイナ?」



レイナは急に大人しくなってランボのモジャモジャ頭に視線を落としている。

な、何だか嫌な予感がする…





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