僕が手札を見せると、なんてこったい!!と言うように両手で頭を抱える緋彗。
「あ!わっ!バカ!!なんで!?なんでそんな上を行っちゃうんだ!!」
「あー…スペードのフラッシュですね。危ない危ない。」
「酷いぞアレン!ポーカー教えてくれる。って言ったのに始めから本気じゃん!!」
「別に本気じゃないんですけどね…緋彗が弱すぎるんじゃないですか?」
僕がそう言うと、それ紳士が言う言葉じゃないから!とテーブルから離れてベットにダイブする。
こうなったのは遡ること5時間前…って思ってたよりも長くポーカーやってたんですねぇ(聞いてない)
「げっ…黒烏龍茶並に黒いアレン・ウォーカー…さん。」
食堂でリナリーやラビとブラックジャックをしている緋彗を見つけたんです。
「げっ。て酷すぎません?僕を見る度に言うの止めましょうよ。」
「いやしょうがないよ、だって会う度顔を抓るジャマイカ!だから酷くなiΣひたいひたいひたい!!」
「どの口が言うんですかバカ緋彗。」
ぱっと手を離すと緋彗は頬を摩り、ラビやリナリーの、アレンくん…。という溜息混じりの声が聞こえた。
あぁそういえばたしか緋彗は元ディーラー…今回の目的に緋彗以上ピッタリの人材は望めない。そのとき、ふと思った。
「たしか緋彗、カード強かったですよね…?」
「誰に何を聞いてるんだいアレン・ウォーカー、あたし元ディーラーだから!カードは友達だから!!」
「今更何言ってんさアレン、お前だって花札、ブラックジャック、ルーレット、ダーツ、ロシアンルーレットその他諸々で連敗更新中じゃねェか。
オレの記憶によるとアレンは今緋彗に0勝1879はi「黙れバックスバニー。」
僕はラビにそう言ってから緋彗に向かい合う。
「今回はただ手を貸して欲しいだけです。たしかに連敗更新中だけど…まだやっていない競技があるじゃないですか。」
ポーカーがそういえばまだね。と兎に抱き着かれたリナリーが言う。そう、ポーカーはまだやっていない。
「でもアレンくん、手伝うって何を?」
「ある大会に出るんです緋彗が僕と。賭け事ですがチーム制なので二人以上でなければならないので緋彗に…。」
「じゃあ緋彗、やってあげたら?簡単でしょう?」
「いやいいんだけどさ…ポ、ポーカーはまだやったことないっていうか…人生の中でお初になるかな。みたいな…あは。」
こうして特訓が始まりました。元々イカサマをするくらいの腕はありますから結構な早さで上達してるんですけどねー…。
「ま、前金を…金がかかってないとやる気が…。」
本人にやる気が全く見られないという事態。これは盲点だった…。
「あなたにあげるお金があったら師匠の借金に回してますよ。」
「クロス元帥…恨んでやるチクショー…(睨み)」
さぁもう一戦。とゆっくりとカードに手を伸ばす緋彗は、それはもう瀕死の墓荒らしのよう(酷)
「ところでさ、なんでアレンはその大会に?賞金ヤバいの?」
「まぁそれもありますが…
幻のタレというみたらしのタレが賭かっているようなんです。だから敵なんて蹴散らしてやりますよ(怖)」
「くっだらねッ!!!」
要らない闘志
(253勝1879敗…どうやらポーカーは苦手のようで。)(だからやったことなかった。って言ってんじゃん!!)
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