6/6 今さっきオレは翔と剣山に泣き付かれて十代の部屋に向かった。



どうやら十代は部屋で緋彗といるようで取り返しの着かないことになっているらしい。



二人が揃うと部屋が汚くなるんだよなー…




何故か。




「緋彗、十代、翔と剣山が来たんだけど何やってる…ん……だ…?」




ガチャっとドアを開けるとそれはもう汚いこと汚いこと…。ため息が出る。
床にはご飯の丸めた感じのヤツが潰れて赤い物体が顔を出してるし、別のところには緑の液体零れてが染みを作っていた。あーぁ…下、カーペットだから取れないだろうなぁ。




「お!ヨハン!!聞いてくれよ!緋彗の奴がさー、オレのフェイバリットおにぎりを豚の飯だって言ってくんだぜ!?」




あの潰れたご飯はおにぎりっていうんだな…。つかアレ中身…




「豚の飯で何が悪い!!なにがフェイバリットおにぎりだフェイバリットフードのおにぎりだったらわからなくもないけどね!!つか具が有り得ない!」



「苺ってご飯に合うのか?」



「合う!」
「合わんわァ!!」





仲いいな息がピッタリだ。



そして十代のおにぎりの中には鮭の気分を味わおうとしているのか、はたまたただ舌が狂っているのか…



苺。



無理だ…オレには食べられない。ミスマッチにも程があるじゃないか!!ご飯に果物はないと断言出来るぜ!




「緋彗ってばアレなんじゃねーの?


ほら、僻み。」



「何に対しての僻みだ。」



「つか合わないって言うなら緋彗の抹茶に牛乳入れるのもおかしいだろ!何が抹茶ミルクだバカ!!」



「一応理に適ってるもん。」




味が適ってない。




「とにかくおにぎりに苺はない!有り得ない!!カスタードとチョコレートもない!!」




オレもそれは緋彗と同じ意見だ。




「苺は鮭、カスタードはおかか、チョコレートは昆布な気分になるじゃねェか。」



『なりたくねぇぇぇぇええっ!!!!!!』




抹茶ストロベリー

(二人とも味覚おかしいんだな。)
(かき氷にシロップ全色かけるアンデルセンに言われたくない。)
(オレも。)


余計に事態は悪化した。
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