ぶくぶくぶく。ぶくぶくぶく。

光がちらちらと揺らいで、わたしの目に映る。どうやらわたしは沈んでいるらしい。そりゃそうだ。自分から飛び込んだんだもの。いたいなあ。いたい、いたい。ふふふ、くるしいなあ。くるしい、な、


こぽり、わたしの口内から透明なきらきらが逃げていく。
それが、すごくきれいで、すごくすごくきれいで、つかもうとしたら弾けて、ちいさくなってわたしから離れていった。ちょっとだけ、さびしくなった。だけど、だんだんそれもかんじなくなって、だんだん、だんだん、くらくなる。

だんだん、だんだん、


だん…だん、



だ……ん、



どぼん。
音がした。にぶい音。なにかがわたしと同じところに落ちたらしい。なんだろう。なにかな。それとも誰なのだろう。誰かな。確認しようにも視界がぼやけてて、くらくて、わからなかった。
逆光だろうか。そう思って、あきらめて瞳を閉じた。いまさらだ。いまさら知って、なんになるんだ、なんて。瞼は重くて、力さえ抜けば自然に落ちていく。まるでおもりがついてるみたい。わたしみたいだ。


「!」


そんなわたしの空気の出口がふさがれる。あたたかかった。なんだろう。だれだろう。わたしのあたまではもう、なにも考えつかないようだ。別の、あたたかいなにかにわたしの体がつつまれた。



「いくな、ばか。」


そして、彼はわたしに酸素をそそぐのだ。



埋没

(あいして。あいして。あいたあなが、いたいよ。)







テンプレ作成の際に使った文。もちろんそれ用なので短いわけだけれど、もったいないのでこちらにとっておく。意味わからん。書いてる途中に二息歩行と愛迷エレジー意識しだしちゃった←
埋没のテンプレートなのでキャラ指定なしのはずだけどやはり実は折原さん。
20110625
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