「ねえねえリナリー、ねえリナリー。」

「どうしたのなまえ、お腹すいたの?仕方ないなぁ。」

「ガキか私は。」


そう思ってたのかねチミは。とリナリーを腕組んでキッと見たら、うん!と元気よく返ってきた。あぁ…うん、そうね、そうだよね。


「実は相談が。」

「どうせ恋の悩みじゃないんでしょ?」

「いやいやいや、ちょっと今日あんたカリカリしてない!?風当たり強すぎる!」

「こっちもいろいろ悩みが尽きないんだもん。」


世界滅亡しないかな。と遠い目で言うリナリーはすごく怖い。おまえそれでもエクソシストかよ。と言いたくなるけど、普段温厚な分、それだけストレス溜まってんだなって思うしギャップが怖い。一回怒ったとこ見たけど美人が怒ると迫力ますよねって話だよ。


「ど、どうしたの、リナリー。」


いつもよりだいぶこわいよ。とは言えないので、なや、悩み…?あ、ご無礼をすいませんアレですか?悩みですか?そうあせあせしながら恐る恐る聞く。あれ、いつの間に私が相談のる側になってんの。いつの間に私へり下ってんの。


「まぁそうかも。ねえ、どうやったら胸って小さくなるのかな。」

「………、60発で許したら。」

「やめてよすぐに怒るんだから。」


拳を構えて、ゆらり、構えれば、そう溜息を吐かれた。いや、言っとくけどあんた今全貧乳を敵に回す発言したからね。許されざる事だからね。ちなみに私がリナリーに聞こうとした悩みは全くの逆である(くそ、これだから乳牛共は…!!)(そして私に聞くのを失礼だと思わないのかこいつ!)


「私から言わせてもらえば、どうしてそんなおっぱいがでかいのか不思議で仕方ない。それこそ奇怪現象、イノセンス?」

「どうやってそれでノアと戦うの。」

「パフパフして出血多量的な。鼻血で。」

「えっと、私ね、なまえは馬鹿で好きよ。」

「………。」


あんまりな告白に、うわ、何ソレ褒めてんの?貶してんの?と聞けば、貶してるかも。と返ってきた。もう私よりおっぱいでかいやつみんな絶滅すればいいのに。


「あ、そういえば私前に鶏の唐揚げとか豆乳がバストアップに繋がるって聞いたことあるなぁ。そういうの好きな人って、まぁそこそこ困らないんだって。」

「え、じゃあリナリーの好物って、」

「チョコレートケーキ。」

「じゃん!違うじゃん。掠めてすらいないじゃん。なんなの遺伝子がそうさせてるの。」


よくよく考えてみればそうかもしんない。リナリー、ミランダ、クラウド元帥、蝋花…はようわからんけど困ってはなさそうだし、あとレニー支部長。島国な私と神田のみ貧乳。不公平すぎる。
1人で勝手にうなだれていると、まぁまぁ。とリナリーが笑った。


「貧乳の方が色んな服似合うでしょ?」

「あーはいはい巨乳の余裕ね、わかってますわかってます。」

「違うけどね。それに、別に胸が大きくなくてもいいって人もいるし。」

「いやいやいや、よう考えてみ?たしかに貧乳でもいい人もいるだろう。おそらくいる。がしかし、巨乳じゃなきゃいけないって人がいて、そんでどっちでもいいって人はいても貧乳じゃなきゃいけないって人はいなくない!?需要少なすぎない!?」

「…………あー…うん、かもね。」

「あの、そこは否定してくれよ。間がリアル。」



巨象と蟻

(あーあーあー!もうダメだ!無理だ!なんかもうやだ!女子力とか色気とかってもうおっぱいでかいかどうかじゃん!もう無理じゃん!もうノアと戦う気しねー!だって嫁の貰い手ないじゃんあーあーあー!日本人もうまじ勘弁してくれよ、なんでおっぱいでかい遺伝子入ってないの。あ、神田だ。
かんだー!一緒に胸でかくならなーい?)
(……は!?っざけんな死ねお前!!)
(…なまえ、男だよ、神田。)
(……なんだろ。もう女子力云々じゃどうにもならないね、泣いてい?)
(私の胸でどんと受けとめてあげるわよ!)
(くっそ巨乳が憎い…!!)






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20100925
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