「相も変わらずお美しい」
〔登場人物〕
逢坂 椿 オウサカ ツバキ(17)
私立花形女子高等学校に通う高校二年生。通称「椿姫」。成績優秀、見目麗しく、基本無口で人見知り。虚弱体質であり、すぐに熱を出す。総じて姫なので、生徒や先生方にまで「椿姫」と呼ばれる。本人は嫌がっているが、そういう性格なので口には出さず、心の中で留めておいている。
胡蝶とは、二年生のクラス替えで一緒になり、生まれて初めて自ら声をかけて仲良くなった。
望月 胡蝶 モチヅキ コチョウ(17)
私立花形女子高等学校に通う高校二年生。切れ長美人でスポーツ万能で部活動以外にも助っ人を頼まれるが、基本的に自分のやりたいことしかやらない性格。なのでやれば出来るはずが、成績の浮き沈みが激しい。先生や学生に慕われている。
椿とは、二年生のクラス替えで一緒になり、あの「椿姫」から声をかけられ驚くもの口が上手く社交的なので、すぐに打ち解けた。
御園 小春 ミソノ コハル(18)
私立花形女子高等学校に通っていた高校三年生。この学校の生徒会長で一年生の頃から生徒会長を任命されるなど、数々の偉業をなしている。才色兼備の完璧主義者で性格に難有りなゆえに逆らう者はほとんどいない。
女性にしか興味がなく、学校一のプレイガールとして裏で有名になっている。高柳棗とは裏で公然の仲としても有名である。
高柳 棗 タカヤナギ ナツメ(17)
私立花形女子高等学校に通っていた高校三年生。この学校の副生徒会長で御園小春に使命され、嫌々ながらこの場に就く。家業を継ぐことに決めているため、医療関係の本を持ち歩き、授業中にこっそり読んで勉強している。御園小春に劣らず完璧主義者だが、周りの配慮も怠らない。
御園小春とは裏で公然の仲として有名だが、我関せずの現実主義者で割り切って付き合っている。