「兄さん、兄さん‥」
いつからだろう。この行為をすることが当たり前のようになってしまったのは。
「ふっ‥ぅあ、ん」
学生服の専用のネクタイで手首をキツく拘束し、必死に抵抗するが、片手でなんなく抑え込まれ必死の抵抗も意味をなくす。
「なんで嫌がるの?‥こんなに」
「やめろっ!」
声を荒げ、頑なに拒否を示す。
俺は同意でしてはいない、そう言いたげに眉をしかめ睨みつけた。
「そんな目でみないでよ。」
兄さん、と切ない声で呟いた。その声色に一瞬だけ反応したが、すぐに元通りの険しい表情へとなった。
いつまで、いつまでこれが続くんだろう。そう考えると頭が痛くてたまらなくなった。
END