「ねぇ、綱吉くん。いい加減僕のモノになってくださいよ」

突然押し倒され、顔の横に三叉槍が刺さっている状態に目の前の彼は豆鉄砲を食らったような顔をしていた。

「骸…?」

僕は床に刺さった槍を引き抜き、槍はそのまま霧となって消えていった。

(このまま首でも絞めてやろうか)

そんな物騒な考えが無意識にちらつく。

「君がいけないんですよ」

指輪で縛って、
君以外見れなくして、
僕の世界を君だけにして、

それなのに。

「どうして他の男と話しているんですか?
何で勝手に他の男に触れられてるんですか?
どうして僕だけを見ないんですか?」

無意識に覆い被さるように彼を抱き締める。

「僕は君以外誰も見てないんですよ?」

こんなの、不公平だ。

「だから、」



君の世界を僕だけにして。

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