同じ想い?
第四次忍界大戦が収束し、オレは特例処置として、木の葉に帰還していた。
「あ、あのね、サスケくん…」
「なんだ?」
「…ううん、何でもない」
こんなやり取り、よくあることだ。下忍の頃だってそうだった。だから特別気にかけることもない。
「…………」
「…………」
そう思っていた。
…けど、本当は、気にかけるべきだったんだ。
*******
ただただオレは、火影から目をそらせられず、立ち尽くすことしかできなかった。いや、今自分が、しっかり立っているのかどうか、よくわからなかった。
「……嘘だ」
やっとの思いで、紡ぎだすことのできた言葉は、幼稚というか、稚拙な否定の言葉だった。
自分らしくもない震えた声に、思わず右手を握り締める。
「嘘、であったなら、どれ程喜ばしいことか…」
下唇を噛んで言う火影。
それは、あんにオレに『受け入れろ』ということか?
───バンッ!
「そんなはずがあるものか!」
「サスケの言う通りだってば!」
「落ち着け、ナルト!サスケ!まだ、そうと決まったわけじゃない……」
火影の机を叩き、声を荒げるオレに賛同するナルト。そんなオレ達を、やりきれないような表情でとめるカカシ。
「……もう一度言う」
火影は、目の前の二人を見据えて、言い切った。
「……春野サクラが、里を抜けた可能性が、非常に高い」
同じ想い?
これがオレがお前に与えてしまった苦しみなのか…?
End?
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2011.1.10
2013.10.21修正
二年前の私、何が書きたかったんだ…?
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[ mokuji]
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