逃げ場が無い!
※あなたのことが好きなサクラとサクラのことが好きなサスケとサスサクが好きなあなた
※学パロ
※サクラはサスケのことはアウトof眼中
※もちろんギャグ
※OK?
「なまえちゃん!」
呼ばれた方に顔を向ければ、なんとも可愛らしい笑顔…サクラがいた。
「もう班のメンバーとか…決めちゃった?」
『ううん、まだだよ』
私の答えに、嬉しそうなサクラ。可愛いな、まったく。
この総合の時間は、班での調べ学習が行われている。班は自由班で、今そのメンバーを決めている最中なのだ。
少し離れた席からニコニコとやってきたサクラのように、もう1人の訪問者がきた。
「なまえ、サクラ…」
『ん?…サスケじゃん』
「…班に(サクラがいるから)参加してもいいか?」
ナルトもいるけどな…、と何故か担任のカカシ先生と喋っている金髪を指差しているのは、このクラス一のモテ男、うちはサスケ。
私は密かに、サクラとサスケはベストカップルではないかと思いながら、目の保養をしていたりする。
『私は(サスサクが見られるから)イイけど、サクラは?』
「私も、(なまえちゃんがいるから他のメンバーは誰でも)いいよ」
フワリと笑うサクラ。うん、やっぱり可愛い。
こんなにも可愛らしいサクラがサスケを睨んでるなんてこと、無い、よね…?
私としては、先ほど述べた通り、サスケとサクラがくっつけばいいと思っているのだが…
最近、サクラのサスケに対するあたりが強いように思えてならないのだ。
「(サスケくん、わざわざこっちに来たけど…もしかして、私からなまえちゃんを取るつもりなの?)」
「っ(サクラに見つめられてる…!)」
『(うーん、普通に見てるだけ…だよね?サスケも嬉しそうだし)』
ニコニコとサスケを見るサクラ。
いつも自分に向けるニコニコと、少し違う気がするなまえは、気のせいだと思うことにしたのだが…それが当たっているということは勿論気付くはずもなく。
サスサクを遠くから眺めよう作戦に出ようとする。
『えっと、この日は予定があって…とりあえず、サクラとサスケの二人で図書館に行って来て欲しいんだけど』
早速今後の調べ学習の段取りの中で、それとなくサスケとサクラを二人っきりにし、遠目から見ようという作戦だ。
サスサクを満喫した後、予定が早く終わった!等と言って合流すればいい。正直言って、堪能するだけして、その日は帰りたい。翌日から本気で頑張る…と言うより、頑張れる自信があるからだ。
それに、ナルトはラーメンで釣って遠ざければいい話しだし。
というのが、なまえの立てた作戦だ。
「…そうか。予定があるなら仕方ないな(なまえナイスだ!)」
『そう言ってもらえると助かる!サクラも、それで大丈…』
大丈夫、という言葉は外へと出る前に消えた。
何故なら、サクラが大丈夫ではなかったからだ。
「なまえちゃん、来れないの?」
大粒の涙を目に溜めるサクラの姿に、言葉が出てこない。まさしくフリーズ状態だ。
「私、(なまえちゃんが側にいないと)ちゃんと出来るか不安で…」
『や、でもほら!(サスケと二人っきりで緊張しても)サスケがフォローしてくれるよ!ねぇ、サス…』
「……」
応援を求めようと振り向くと、鋭い眼光とかちあった。
あれだ、お前が泣かせた、的なあれでお怒りモードだ。
…って、いやいや、私は(九割方)自分のためでもあり、サスケのためにも提案したのに…睨まれるとか理不尽!
…なんということでしょう…
逃げ場が無い!
((サクラの涙目、サスケの睨み…))
((ナルト早く帰って来い…!))
End
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タイトルは『セレナーデ』様からお借りしました。
何が書きたかったのかと言うと、たんにサクラが好きってこと…ですかね。
2016.1.6
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[ mokuji]
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