全ては俺の籠の中





※サソサクというか、サソ→サク…?
むしろサソ→サク→サス?
※『同じ想い?』続編?
(↑の設定の場合、ただの超捏造☆)
※OK?





第四次忍界大戦も終結した。


サクラとサソリは、とある賭けをしていた。


その結果、現在サクラは木の葉の里を抜けて、サソリと共にいるのだが…





「……茶だ。飲め」





体育座りをして、膝に頭を埋めるサクラに、お茶を差し出したサソリ。

そろりと顔を上げ、それを受け取るも、ジッとお茶を見つめる。





「チッ……小娘のには何も入ってない。安心しろ」

「私の、には?」

「デイダラには唐辛子やワサビを投入したやつを渡しておいた。そろそろ悲鳴を上げ、身悶えている頃だろうな」





デイダラはお茶を入れるサソリに、明日は雪が降る!と騒ぎ立てていたと言う。


ただ小娘に入れてやるだけだ。ついでのついでにテメェにもやる。と言って、投げつける勢いで色々と投入されているお茶を渡したのだ。


ついでのついでという扱いの悪さに文句を言いつつも、しっかり受け取ったデイダラ。
何だかんだ言って嬉しそうにしていたデイダラはこの時、自分が地獄を見ることをまだ知らない…。



「馬鹿なことを言ったからな。オシオキだ」と鼻で笑うサソリに、ちょっと可愛い所もあるなと思うサクラ。



クスッと笑ったサクラに、いらないなら返せ、と伸ばされた手をサクラは慌てて制する。

サソリの態度から、飲んでも大丈夫だと判断したのだ。

しかし、サクラが飲むのを見てからサソリは爆弾発言をした。





「まぁ、お前のには、ちょっと試したい薬は入れたがな」

「っ、はいぃ!?」

「俺はお前のにはコレを入れてはいないと言ったまでだ。何も入れていないとは、言ってない」




コレ、と言って取り出したものは、毒々しいまでに赤い唐辛子。今頃、デイダラという名の屍が出来上がっているだろう。





「薬…?」

「特殊な媚薬だ」




事も無げに言うサソリに、サクラは顔を紅く染める。





「媚薬って…!」

「体、動かねーだろ?」




抗議しようと上げた腕…否、上げられなかった腕。

お茶の入っていた容器が手から滑り落ちる。


そんなサクラに、サソリはニヤリと笑うと、そのスベスベとした頬に手を添える。





「っ、ん…!?」

「チャクラの循環を鈍くする変わりに、感度が嫌って程に上がる代物だそうだ」




頬を撫でながら、ゆっくりとサクラの首筋に顔を埋める。

そのまま、チロリと舐めれば、艶かしい溜め息混じりの声を出すサクラ。

そんな彼女に満足すると、今度は顔を耳元へと近づける。





「お前は元々感度が良さそうだったからな…色々期待している」





サクラの耳元で囁いただけ。

それだけでも反応を示すサクラに、サソリは心底楽しそうにクツクツと笑う。





「な、んで…?」

「何でだと?」




何故薬など使うのか…

そう問われたサソリは、心外だと言わんばかりに眼が冷たくなる。





「賭けの内容を忘れていたみたいだったからな…」

「っ…ちが、」

「それにお前もこの俺に逆らうからな。


オシオキだ」



全ては俺の籠の中

逃がしゃしねーよ

End
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タイトルは「秋桜」様よりお借りしたものを、少し変更しました。
2015.9.3

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