バレンタイン騒動in木の葉小学校
※小学生?パロ
※新旧七班
※会話文多?
※とりあえずバカ。
※OK?
2月14日、放課後。
教室には、サクラ、サスケ、ナルトの三人。休み時間までにバレンタインのチョコを渡せず、サクラはつい先ほど、二人にやっとチョコが渡せたのだ。
包みをあけ、食べようとした瞬間、ナルトは今朝机の上から持ってきたものを思い出すと、その手を止める。
サクラとサスケが不思議そうな顔で見てくるなか、いそいそとランドセルから布の袋を出すと、そこから一つだしてサクラに渡した。
「はい、サークラちゃーん!オレからのバレンタインチョコだってばよ!」
「ありがとう、ナルト!!」
「へへへ…」
キラキラ光る一口サイズの包みを渡すナルトに、にこやかに笑うサクラ。
そんな微笑ましい光景に、不満しか感じていない者が1人…
「フン」
「何だサスケ、悔しいのか?ん〜?」
「気持ち悪い顔をするなドベ」
「悔しいなら悔しいって言っちまえってばよー…ムフフ」
「おいナルト、好い加減に……」
「…どした、サスケ?」
いつもならこの辺りで、喧嘩はダメ!という声が入るのだが、それがない。それに加え、もう一つ、サスケには引っかかる点が。
「……何か酒臭くないか?」
その匂いの先には…
顔が赤く、どこかポーッとしているサクラ。
どうみても、先ほどナルトから貰ったチョコを食べ、あの状態…酔ったのだろう。
足に力が入らないのか床に座り、体もどこかふらついていて、このままでは危険だろう。
「ど、どうするサスケ…!」
「どうもこうも、お前のせいだろ!…こういう時は、これ以上体内に回る前に出せばいいんだよ!」←それは毒の話
「おお、そうなのか…って、サスケ!お、お前…!!」
言うが早いか、サスケはサクラの前にしゃがんで、腕を引くと、柔らかな唇に自分のものを当てる。そしてその薄っすらと開いていた隙間から自身の舌を侵入させ、口内を這うかのように動かした。
「何してんだってばよ!!」
「口に入ってる分を取り除くためだ」
「顔赤くして言っても、何の説得にもなんねーかんな、チクショウ!!」
「サス、ケ、くん…」
「っ、サクラ…」
普段聞くことのない、無駄に色っぽい声。
自分の胸元に寄りかかる体制でシャツを握り締め、見上げるサクラに、生唾をのむサスケ。
もちろん、こんなサクラを見て、ナルトも固まっている。
「ナルトばっかりと、話し、してたら…ヤダぁ」
「っ!」
少々舌っ足らずなサクラに、自分の中で、何かが崩壊する音を聞きながら、サスケはサクラを軽く床に押し倒す 。
「サクラ…オレはお前が…」
ゴン!!
ドサッ…
大きな打撃音と共に、サスケの言葉と意識はフェードアウトした。
それと同時に、ナルトはハッと我に返る。
「すみません、手が滑ってしまって…」
「サイ!」
サスケくん、聞こえてないでしょうけど謝りましたから。
なんていいながら、打撃音を発生させた原因を拾うサイ。
「お前、そんな本よむのか?広い…辞?」
「広辞苑、だよ」
六法でもよかったけど。と笑い、気絶しているサスケを適当に追いやる。
出来た隙間に座ると、スヤスヤ眠るサクラの額の前髪を払った。
「それよりナルト、先生呼んできてよ。この二人どうにかしないと」
「な、何でオレが!…さてはサイ、めんどくさいのが嫌でオレに…!」
「まさか。ナルトは僕なんかよりも足が速いだろう?いち早く先生呼んでこられるし、何より、そんなナルトはヒーローみたいにカッコいいだろうなって…」
「いってくるってばよ!」
サイの調子の良い言葉にまんまと乗せられ、職員室へダッシュするナルト。
あの勢いで行ったら怒られるだろうな、と苦笑いするも視線はサクラのみを捉えている。
「さて、ナルトが戻って来る前に、サクラには消毒しないと」
サイはそっと、サクラに触れるくらいのキスをする。
寝ているとはいえ…むしろ、眠りの妨げとして嫌がられるだろうと思ったのだが、嫌がる素振りがない。むしろ、ニコリと笑い、幸せオーラが見えそうだ。
「……出来れば、起きて欲しかったんだけどな。お姫様」
ナルトが戻って来るまで、サイはサクラの頭を撫で続けた。
バレンタイン騒動in木の葉小学校
(おはよう!)
(サ、サクラ、昨日はその…)
(昨日?…そういえば私、昨日どうやって帰ったのかな?)
(えっ、と…サクラちゃん、昨日の放課後のこと、何も覚えてないの?)
(放課後?…何かしたっけ?)
((よかったってばよー!!))
((よかった…のか…?))
End
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サスケが残念なやつになった←
そして私は、サイが報われる話を書いたことがあっただろうか……
2015.2.14
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[ mokuji]
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