氷帝小話









氷帝テニス部マネージャーのなまえといえば、クールビューティーと名高いのだが…





日吉「なまえ先輩」


なまえ『ん〜?』


日吉「なんか、足がフラついてません?」


なまえ『そお?』


鳳「はい、今にも転びそうな感じでしたよ」


日吉「もしかして、熱でもあるんじゃ…」


なまえ『ええ〜、そんなことないよぉ、わ・か・し・くんっ♪』


日吉「……」







その日は、クールのカケラもなかった。








鳳「皆さ〜ん!!なまえ先輩が熱の所為で普段からは考えられない言動をしてます〜〜〜!!!!!」


向日「おいなまえ、大丈夫か!?」


宍戸「顔赤ぇじゃねえかよ!無理しやがって!!」


なまえ『むぅ…全然無理なんかしてないもん!』


忍足「あ、あのなまえがほっぺた膨らませて"むぅ"って言うとか…"もん"…やって…!!」


日吉「誰だこの変態呼び寄せたのは」


忍足「それはオレのことなんか!?フツーに驚いただけやで!!かわええなぁとか、ムービーとって保存したいなんて、微塵も思てへんて!!」


鳳「あきらか本音ですよね、あれ…」


宍戸「…激ダサ」


日吉「まあ、こんなアホな人より、今はなまえ先輩をどうにかしないと」


向日「なら、サッサと保健室に連れてこうぜ!」


なまえ『だからぁ、大丈夫らってぇ〜』


向日「呂律まわってねえぞ;;」


なまえ「そんなことな……」


宍戸「?どうした?」


なまえ『りょぉが二人いるぅ〜、マジウケる〜!』


宍戸「……アウトだな」


鳳「オレ、なまえ先輩のこんな言葉使い、初めて聞きました」


宍戸「早く保健室に…」


なまえ『やっ!!』


宍戸「子供か!?」


なまえ『子供でいいもん!』


日吉「…なまえ先輩、将来お酒の席とか、危なそうですね…」


向日「こんなに嫌がってんの、引っ張ってくのか?」


忍足「ここは、オレの出番やな」


向日「え?」


日吉「…何でですか?」


忍足「忘れたんか?コレでも医者の息子やで?こんくらいの対処なら、お茶の子さいさいや」


日吉「………ああ、そういえば」


忍足「いや、思い出すん、遅ない?」


向日「いいから早くなまえをみてやれよ!」


宍戸「けどよ、うまくいくのか?」


鳳「いつもパンチが飛んできますからね」


忍足「まあ見とき……なまえちゃん、おいで〜。怖いことなんか、なんもないんやから〜」


なまえ『ん…ゆぅしぃ〜』





両手を広げていた忍足の前まで進むと、あろうことかなまえは、忍足の首に両腕を艶かしく巻き付けた。





宍戸「なっ!?」


日吉「チッ」


向日「クソクソ、なんだよ、いいとこ取りかよ!」


鳳「…って、あれ?」


宍戸「コイツ、固まってねえか?」


日吉「…いつも拒絶反応しか示されなかったからじゃないですか?オレ直伝の防衛術によって」


忍足「あれ仕込んだん、自分なんか!?」


日吉「そうですよ、なまえ先輩から『変態眼鏡をどうにかしたいんだけど、いい方法ない?』って言われたんで」


忍足「あれ、地味に痛みが持続すんねんで、知っとったか?知ってて教えたんか?」


日吉「わかっててまだなまえ先輩にちょっかい出すとか、Mだったんですか?」


忍足「それはなまえがかわええのが悪い…って、なまえがおらん!!」


向日「お前が呼んだのに結局なんもねえからだろ!」


鳳「向こうで芥川先輩にくっついて眠ってしまったようですよ」


忍足「くっ…ジローに取られるやと…!」


向日「この際、なまえの腰にジローの手がまわってるのはスルーしてやろうな」


宍戸「まあ、大人しく寝てりゃ、熱も下がんだろ」


忍足「ええな〜ジロー。なまえと抱きしめあって寝とるとか…」


宍戸「はぁ…なまえの次はお前まで子供みてーな発言かよ。マジげk…」


跡部「おいジロー!なになまえにくっついてやがる!!サッサと起きろ!!」


宍戸「……激ダサ」




End

ーーーーーー


管理人が今熱出してます。

こんなひどい現象は起こしませんが(笑)



2013.04.19

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