攻撃は最大の防御だって、言われたから




※キャラの台詞ネタバレ有り
※風ヤクザではありません←




討伐に向かう準備が整った風パ…のはずだった。


甲板に響く怒号は、自身の傲慢さによって外れることの無い、呪いの甲冑を纏うガウェインが、鷲の王様ネツァさんことネツァワルピリに突っかかっているものだ。





「止めた方がいいんじゃ…」


「ほっといても大丈夫よ」


「そうね。喧嘩というよりも、一方的に見えるし…」




すこし距離を置いたところから、見ていたペトラが止めに入るか思案していたが、冷静にコルワとロゼッタが止めた。

コルワは呆れ、ロゼッタは苦笑している。

ロゼッタの言う通り、ガウェインが一方的に《風パの主力は俺だ!》やら、と訴えているのだが……相手が王様なだけに笑いながら《そうかそうか!》で、少なくとも七割方はスルーされている不憫さだ。

それがガウェインの苛立ちを更に加速させているのだが、気にも留めず(全く気付かず?)ネツァワルピリは笑うばかり。



「ボクとしては、ペトラさんが止めに入ったら、余計にややこしく拗れると思います。主にガウェインさんが、ですけど…」




アンチラが眠そうに言ったことに、ペトラは疑問符を頭に浮かべる。




「ナマエを呼ぶ?」


「それはそれで、拗れるかもしれないわね」


「むしろ、悪化してしまうかもしれないわね」



メリッサベルの提案も、やはりコルワとロゼッタが止めた。

ペトラもだが、今度はアンチラも首を傾げた。



「悪化、ですか?」


「んん?どうしてですか?」


『あ、皆いるね。今からユグマグ行くよー』




意気揚々と声をかけてきたのは、話しの渦中にいたナマエだ。

女子メンバーが振り向き、その姿を確認しようとした瞬間、真横を風の早さで通過した人物が二人…言わずもがなガウェインとネツァワルピリだ。





「ナマエ!今日はどちらを連れて行く!?」

「今日の討伐も、我に任せよ!」

「煩いぞ!お前は大人しくしていろ」

『ん?今日はスカーサハだけど?』

「「!?!?」」

『あれ?言わなかったっけ?』



攻撃は最大の防御だって、言われたから
(ガウェインもネツァさんも休みね)
(何だと!?)
(無念…)
End
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2017.11.11

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