ビリ×ビリ
※団長=グラン
※団員夢主
「グラン、この依頼のことなんだが…」
「ちょっとぉ、ビリビリおじさん!今けんぞくぅはヴァンピィちゃんと遊んでるの!邪魔しないで!」
「ごめん、ビリビリおじさん…」
「誰がおじさんだ!」
「またかよぉ…」
団員数が100どころか、200も超えてくると、団長であるグランと接する時間は限られていることが増えてきた。
皆が皆、団長であるグランを頼ることに胸を張る反面、自分に構ってくれる時間が減っていくのは不満。
そのことにいち早く気付いたヴァンピィは、グランの周りを必要以上に駆け回るようになっていた…が、当然、討伐依頼についての相談等があるわけで。
引が悪いのかなんなのか…アルベールが話しかける時は、高確率でヴァンピィがいるのだ。
その結果、一つのテンプレが完成された。最早定番化しているやり取りに、おいおい、と呆れるビィ。
『あ、グランここにいた…って、どうしたの?』
「ナマエ、ユーステス、おかえり」
『ただいま』
「ああ」
別の依頼をこなしていたナマエはグランに報告書を差し出す。
他のメンバーは先に自室に戻っており、怪我人はいないということに、グランは安堵の息をついた。
そんな彼の様子に、クスリと笑うナマエのもとに、ビィがふよふよと飛んで近付いてきたので、そのまま腕をビィの身体にまわした。
この時、アルベールとユーステスが微かに反応したことを、誰一人として気付くことは無かった。
「いつものやつだぜ」
「ナマエ!ビリビリおじさんがね、ヴァンピィちゃんの邪魔するの!」
「だから、おじさんじゃあない!」
『……そういえば、ユーステスもビリビリだよねー』
「……突然何だ」
『やっぱり、ユーステスもビリビリおじさん?』
「おい」
「んー?」
ナマエの言葉に、じーっとユーステスを見つめるヴァンピィ。
咄嗟のことにたじろいだのか、一歩下がったユーステスに、珍しいなぁとナマエはつい笑ってしまう。
当然、ユーステスが見逃す筈も無く、睨まれてしまうのだが。
「んーとねぇ…ビリビリお兄さん!」
『「ふはっ!」』
「「おい!」」
ナマエとグランは同時に吹き出し、ユーステスとアルベールは違った意味で同時に突っ込むが、ヴァンピィは当然気にした風も無くニコニコするだけ。
やはりビィだけが呆れるのだった。
ビリ×ビリ
(俺は、ユーステスより年下何だぞ!)
(そうだっけ?)
(っ、)
End
ーーーーーーー
タイトルは超特急の楽曲っぽく←
全ては神バハのヴァンピィからはじまったので…
皆もこう思ってるはず!というのをヴァンピィに言ってもらいました(笑)
そう言えば、神バハアニメ終わっちゃいましたね。グラブルでのニーナ(ドラゴン)は強いらしいですが、ドラゴンにするまでが大変だとか…
2017.10.20
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