重要なのは文字数です






※『笑顔の意味』続編…?
※キセキall?
※ギャグ?





「みょうじ」

『何、赤司くん?』

「そろそろマネージャーの仕事にも慣れて来た頃だろう」




黄瀬にタオルとドリンクを渡した後、赤司に呼ばれたなまえは、苦笑しながら答える。





『まぁ、さつきちゃんには全然及ばないだろうけどね。元々テツヤのサポートしてたのもあってか、それなりに…かな』

「別にそこまで謙遜することもないのだよ」

『緑間くん…』

「お前の仕事ぶりは、誰が見ても認めるはずだ。もう少し自己評価を高くするべきだと、オレは思うのだよ」





実はなまえは、黄瀬が入る少し前に、マネージャーを始めていたのだ。

元々、不定期の写真部に所属していた。その合間に、主に幼馴染である黒子のサポートをしたりしていた。

居残り練習をする彼のために差し入れをすることが殆ど。黒子が一軍に上がってからは、黒子本人から放課後あまり残るなと言われ、差し入れをすることがなくなった。


なまえ本人は気付いていないが、黒子がこう言った理由は、赤司達がなまえに目を付けるのをおそれたからなのだが、もちろんそれは失敗に終わったのだ。





『ありがとう、緑間くん。優しいんだね』

「べ、別に、そんなことは…!!」

「本題に入ろうか」





緑間を遮るように、腕を組んで言う赤司。





「マネージャーの仕事にも慣れて来た今、もう少し選手との距離を縮めてもらおうと思う」

『距離?…でも、どうやって?』

「手始めに、まず、名前の呼び方だ」





そう言うと、赤司の行動は早かった。

赤司の支持で、一列に並ぶ。





「とりあえず、今の呼び方の確認だ」

『えっと…テツヤ、紫原くん、青峰くん、緑間くん、黄瀬くん、赤司くん…だけど』

「黒ちん以外、全員苗字だねー」

「幼馴染なので、当然です」

「それが普通なんじゃねーの?」

「はいはい!オレはなまえっちに、涼太って呼んでもらいたいっス!」

『だが断る』

「ヒド!?即答ッスか!?」





落ち込む黄瀬だが、すぐにハッとすると、





「って、今の誰の入れ知恵ッスか!?なまえっちの言葉遣いじゃないし!!」

「何だ、黄瀬も意外と頭回るんだな」

「ビックリー」

「明日はきっと雪が降りますね」

「もう何なんスかこの扱い!」

「そこで、もっと親しみやすく呼んでもらいたい」





後ろで黄瀬が、赤司っちまで…、とつぶやくが全員がスルーを決め込む。


今は黄瀬よりも、あの赤司なのだ。





『親しみ…』

「ああ。より強固なチームを作りたいんだ」

『私を、チームの仲間として、認めてくれるってこと…?』

「当然だ。みょうじは…いや、なまえはチームに無くては存在なんだからな」

『そっか…凄く嬉しい!』




ニコニコ笑うなまえに、全員が思う。


みょうじ/なまえ(っち)、騙されているぞ(ますよ)(ッス)。
これは、赤司の“名前で呼び合いたい”、という下心だということに。



もちろん、その事に気付かないなまえは、さつきに話を振っていた。





「私はねー、テツくん、ムッくん、青峰くん、ミドリん、きーちゃん、赤司くん…だね」

『じゃあ、さつきちゃんのも参考にして…





テツヤ、あっくん、青峰くん、真ちゃん、黄瀬くん、赤司くん、で!』

「あっくん…まあ、なまえちんだし、いーよー」

「し、真ちゃん…っ」

「緑間くんが照れている…」

「照れてなどいないのだよ!」

「つか、結局紫原と緑間以外変わってねーじゃん」

「そうっスよなまえっち!何で涼太って呼んでくんないんスか!?」

『え、だって…






名前より苗字の方が文字数少ないから』

「「「「「「「え?」」」」」」」



重要なのは文字数です

(えぇぇぇえー!!そんな理由!?)
(黄瀬うるせぇ)
(だってだってだってぇ!)
(黄瀬ちん、本当うるさーい)
(っ、ぷふっ…なまえらしくて、僕はとてもいいと、思います、よ、っ…ぷ(赤司くんドンマイ))←笑いが堪えきれない
((赤司が軽く、放心状態なのだよ…))

End
ーーーーーーー
この後、赤司の八つ当たりで、庭球とコラボ…とか、考えてます。
ライバルを増やしてしまった…的な←
2015.3.13

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