サクラ総受け




※学パロ/ギャグ
※木の葉






朝の教室の隅では、三人の男子生徒が固まって、何やら報告会をしている模様。
因みに、このクラスではいつものことなので、時々たまたま通りかかった他クラスの生徒が不信な目を向ける以外、特に注目はされていない。









サス「おい、しくってないだろうな?」

ナル「へーきだってばよ!下で3枚、回収して来たぜ!」





そう言いながら、白い紙やらピンクの封筒をヒラヒラとふる。





シカ「ナルトにしては、上出来だな」

ナル「そういうシカマルとサスケはどうなんだってばよ?」

「「5枚」」





言った瞬間、二人はナルトが持っているものと似たようなものを何所からともなくバッと取り出す。






ナル「ムキぃぃい!!」

サス「朝の段階で、計13枚か…」

シカ「まだ少ねぇ方だろ」

ナル「でも、サクラちゃんってば、貰いすぎだってばよ、ラブレ…」

いの「何サクラ、それラブレター?」

ナル「そうそう、ラブレター……って」

「「「(((なん、だと…!?)))」」」





ナルトの言葉に被さるように聞こえたいのの台詞に、ビタッと固まる三人。





サク「うん、さっき廊下で直接…」

「「「(((直接…)))」」」

いの「(あいつら、しくってんじゃないわよ!サクラに変な虫が付くじゃない!!)…で、内容は?」

サク「放課後に屋上で待ってるって……直接なんて、初めて貰ったから、どうしたらいいか…」

いの「(そりゃ、あいつらが全部ああやって朝から処分してるからね…)」





そう。朝から三人が回収していたものこそ、サクラに届いたであろうラブレターなのだ。

サクラ宛のラブレターは、悉く処分されるという話は学校内では、そこそこ有名な話であった。しかし、懲りない輩とはやはりいるもので……





いの「で?それは誰から貰ったのよ?」

サクラ「えっと、確か…水月くんって言った気がする。水色の髪で…」

ナル「水月…?どいつだっけか?」

シカ「あぁー、そんな奴いたな…ギザっ歯な奴だろ?」

ナル「うーん、イマイチピンとこねーってばよぉ……サスケは知ってるか……っていねぇ!!」






サクラ達の会話に聞き耳を立てていたためか、サスケがいなくなっていたことに、全く気付けなかったナルトは、周りをキョロキョロする。






ナル「サスケのやつ、どこに…」

シカ「多分、D組の水げ…「ぎゃぁぁあああああ!!!!!」…」





何とも言えない、断末魔のような叫びに、ナルト、シカマルはもちろん、クラス全体がシンと静まり返ったが、一瞬にしていつもの喧騒を取り戻していた。

全員(サクラを除く)クラスメイトの手によって地獄を見たであろう人物の冥福を祈りながらではあるが。






いの「……サクラ、放課後はケーキでも食べに行かない?」

サク「え、でも、手紙…」

いの「多分そいつはドタキャンするわ。はい、決定」





その日屋上には、誰一人として、姿を現さなかったそうな……。




End
→オマケ?

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(〜20140207)

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