サソサクデイ
「サ〜クラ♪」
「何?デイダラ」
「今から一緒に買い出し(もとい、ラブラブデート)に行かないか?」
「喜んで!」
「じゃあ早速準備して行こうぜ!」
久しぶりにサクラと二人っきり……と思っていたのに……
*******
「いい天気ね!」
「甘いもんでもおごってやるよ」
「ホント?やった!!」
「こら、そこの二人!オイラを差し置いて仲良く歩くな!!旦那、サクラに近すぎるぞ!!!うん!!!」
サクラの隣を独占しているのは、旦那だった。
「サクラ、今日の目的はオイラと二人で買い出しだろ?」
「もちろん、……三人でデートよ♪」
楽しいじゃない。そういってサクラは二人の手をとった。
「…だぁー、違う!オイラ以外の奴とデートなんて、オイラは認めないからな!!」
「それはコッチの台詞だ」
サクラからの『デート』という言葉と握られた手に一瞬頬が緩んだが、『三人』──旦那(コイツ)と──って…。
サクラの肩越しに睨み合うサソリとデイダラ。
すると、そんな二人を見たサクラは、二人の手を振り払い、数歩先へと出た。
前を向いたまま、一言──
「私、帰る!」
「「なっ…!?」」
いやいやいや!
何言い出してんだ!?
「おい小娘、人がおごってやるって言ってやってんのに何言ってやがる」
「だって二人ともケンカするんだもの」
「サクラ、だからって…」
「それで、イタチさんと鬼鮫さんを誘って、三人でデートする!!」
「サクラ、あいつらはダメだ!!」
「なら、飛段と角都さんの3人で「そいつらもダメに決まってんだろうが!!」
考え直せ!必死になるオイラと旦那。
「フフッ…」
「「サクラ…?」」
「…冗談よ。ほら、さっさと買い出し済ませて帰ろ」
みんな待ってるわ。笑いながら言うと、再び二人の手を取り歩き出すサクラ。
「ケンカしないでよね?」
「もちろんだ!うん!」
「チッ……仕方ねぇな」
はじける笑顔の桜色──
((一時休止だな))
この笑顔が見れるなら、三人ってのもいいかもしれない。
でも、いつかは二人っきりで…──。
End
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