この手紙を読む貴方へ。これに気付いた貴方はいつの貴方でしょうか。私を知る人?知らない人?知る人はこの手紙の存在すら嫌になるでしょう。でもどうか、読んで下さい。あの日言えなかった全てを、私は此処に書き記します。知らない人は、一体なんの事か解らないでしょう。でも、私のような人間がいたのだと、ほんの一時でいいから、知って下さい。読み終えた時には、もう忘れて構わないから。私の名前は、羽柴沙穂。立海テニス部のマネージャー、でした。next - ナノ -